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スキンク

 スキンクとは、いわゆるトカゲ科の仲間を指します。日本に棲息するスキンクではニホントカゲが有名ですが、小型半樹上性種の本種はひじょうにすばしこく、飼育下でもなかなか人に馴れてくれません。小型のスキンクはおおむねこんな感じですね。逃げ回るけれど捕まえてしまえばおとなしいヤツもいますけど。
 胴部はウロコが整然と並び、すべすべの肌ざわりをしていて、細身の種はヘビのようです。代表的な種は小型で俊敏なトカゲですが、なかには大型になりずっしりと重く、動きもゆっくりしたものもいます。オーストラリアに棲むアオジタトカゲやマツカサトカゲ、インドネシアのオマキトカゲが重量級の種です。彼らは飼育下で充分に人に馴らすことができ、ひじょうに人懐っこい動物になってくれます。
 トカゲの仲間としては最大の約1300種を含みますから、それは多種多様のものがいます。小型の虫食いから、雑食性のもの完全植物食のもの。地中生活者からワニのような水棲種。足がないものもいます。ただ、サイズ的には70〜80cmが限界で、1メートル越えなんてのは存在しません。アガマ科やイグアナ科、オオトカゲ科ではトカゲ科の最大クラスがぞろぞろいますし、オオトカゲ科では3メートル越えという恐竜サイズが現存しています。また、小ささではヤモリの仲間に負けてしまいます。

 スキンクは大所帯の動物群なのですが、筆者の飼育歴では印象深い種が少ないです。それは同科の主流を成す動物たちが典型的なトカゲタイプで、小型で俊敏なものが大半だからでしょう。種類の多さという点からすると、同科の小型種はひじょうに奥深く、それに見入られて収集しているマニアの方はすごいなと思います。中生代の恐竜時代とちがって、この小型動物たちこそが現生爬虫類の中核を担っているわけですから、研究する価値は低くありません。かつて中生代にはネコよりも小型の爬虫類は存在しなかったのに、今ではネコほどのトカゲは多くはありません。爬虫類の小型多様化について、志ある人はぜひ研究してみてください。
 一見して同じように見えるスキンクでも、生活様式にずいぶん違いがあったり、卵ではなく子供を直接産む種があったりと、小さなテラリウムの中で様々な神秘を見せてくれます。

オマキトカゲ

2013/12/13


 ソロモン群島、パプアニューギニアの森林に棲息する、世界最大のスキンクで、全長70〜80cmに達します。ほぼ完全な植物食で、幼体の頃から野菜や豆類を食べます。基本的に夜行性ですが、飼育下では昼間でも食事するようになります。四肢の爪が発達しており、これでしっかりと木につかまり、長い尾を枝に巻き付けて樹上で体を安定させます。樹上生活者で、平坦なところを歩くのは苦手なようです。



 俊敏で取り扱いが大変な小型種が多いスキンク類にあって、アオジタトカゲやマツカサトカゲとならんで、重量級で動きのゆっくりした、たいへん迫力のあるトカゲですが、本種の個性的な点は、完全な樹上生活者であることと生涯を通じて植物食であることです。中生代の大型恐竜でもあるまいし、現生の爬虫類で完全植物食なんてじつに珍しいです。


 ↑ 飼育中の様子。

 本種が、これだけ大きな体躯でありながらモニター類のような樹上生活に適応したこと、植物食に移行したこと、その背景にはどのような経緯があったのでしょうか。ジャイアントパンダは、動物質の餌の確保が難しい環境に逃げ延びて笹を食べる生活に適応したそうですが、本種もパンだと同じでしょうか。彼らは消化器内のバクテリアに植物繊維の分解を委ねています。モニター(オオトカゲ)類の樹上種は、木々の間を俊敏に移動して虫などを捕食する生活に適応したのですが、本種はずっしりとした体を抱えてゆっくりと移動しながら葉を食べて暮らしています。


 ↑ 成体はたいへん大きくずっしりしている。

 重量級の体にものを言わせて、ひじょうに大きな子供を産みます。胎生です。幼体は数ヶ月から1年ばかり母親と行動を共にするそうです。母親の糞を食べて有用なバクテリアを受け継ぎ、それを消化器内に繁殖させます。この育児期間はひじょうに重要で、有用バクテリアの受け渡しに失敗すれば幼体は食物を消化する能力を失うことになり、それは死に直結します。


 ↑ 食事をするペアの成体。上がオス。

 本種は、ひじょうにのんびりしたトカゲですが、飼育環境や飼育者に充分に馴れていないとかなり獰猛な側面を見せることもあります。危険を感じると噴気音を鳴らして威嚇し、それで相手がひるまない場合は突発的な動きで飛びかかり噛みつきます。大きな頭と丈夫な口器を持っていますので、噛む力はかなり強いです。
 本種が人間を安全で友好的な存在であると認めた場合は、ひじょうに良好な関係を築くことができます。人を見ると寄ってくるようになりますし、ハンドリングも自由自在です。人と戯れるのが楽しいと感じているのではと思えるほどです。
 筆者は、一時期3頭のオマキトカゲを飼っていましたが、3頭ともたいへんよくなつき、メンテナンスの時は前開きのケージを開放して、餌入れを洗ったり野菜を刻んだりしていました。そうすると彼らはケージから出てきて筆者の腕につかまったり、調理中の小松菜を勝手に食べ始めたりと、なんだか彼らが爬虫類であることを忘れるほどでした。ほんとうに可愛かったです。


 ↑ オマキトカゲの歯。草食哺乳類のような異歯性は見られない。

 彼らは夜行性動物で、野生では洞穴などで休息するそうですが、飼育下ではシェルターは用意しませんでしたし、給餌はいつも日中でした。多くの夜行性爬虫類が飼育下では日中の活動に馴れるのを見てまいりましたが、本種もその例にたがわず、飼育者の生活リズムに合わせて昼間に食事をとるようになってくれます。餌はそのままケージに置いておくので、夜でも食べているのかもしれませんが。
 野生では、サトイモ科の植物の葉や、果実を食べているそうですが、飼育下では小松菜を中心にイグアナフードや高タンパクの昆虫ゼリーなどを与えていました。


 ↑ オマキトカゲの目。左がメス。

 オマキトカゲは、薄い緑色をしています。これには個体差が著しく、かなり濃い緑色のもの、黄色みが強いもの、背中が茶色になるものなど様々です。筆者が飼っていた3頭は、オスは色白で、2頭のメスが濃い緑と黄色みが強い色あいでした。黄色みが強いメスは後から入手した個体で、最初は人に馴れていませんでしたが、先住者たちに習ってかしばらくすると馴れて、人の手から餌をもらうようになりました。



 本種は大きくて三角形の頭をしています。頭頂部が広く偏平になり、頭を支える首は太く、頭と首とで角張らない矢印といった形状になります。そしてオスは後頭部のでっぱりが顕著になり、より矢印らしくなり、これが雌雄同定の目安の1つになっています。上の写真では下の大きな個体がオスですが、メスよりも後頭部が出っ張っているように見えませんか?


 ↑ 人の手から小松菜をもらうメス。

 ひじょうに頑健なトカゲですが、栄養状態が良好でないと爪が欠損するなどの傷害が発生して衰弱してしまうことがあります。また、低温にも弱いのでヒーター装置には信頼性のあるものを使用しましょう。じつは筆者は2005年の冬に温室のヒーターの故障で本種を1度に死滅させてしまうという悲劇に遇っています。現在は1つのヒーターが故障しても大丈夫なように2機のヒーターを稼働させています。大型な動物であるだけに、フィルムヒーターのような簡易的なものでは役に立ちません。越冬や休眠の習性がない彼らを飼うには、季節に関係なく温暖な環境を維持できなければなりません。



 オマキトカゲの飼育に関しては、もう1つ悲劇がありました。それは2003年の上述の3頭を飼育するよりも1年くらい前の話しです。オマキトカゲの幼体を入手して飼い始めたのですが、頭胴長で20cmくらいある幼体を、当時の筆者は生後間もない個体とは知らずに買い求めたわけです。じつは親離れの時期を過ぎていないまま、知識のない飼育者によって母親から引き離されてショップに渡ったものだったのです。なので有用バクテリアの受け渡しも不充分な状態で、植物食生活者として自立できる状態ではなかったのですね。
 それを知らずに飼い始めたわけですから、この子の運命は決まっていたようなものでした。


 ↑ 生後間もない幼体。

 入手した時は、ひじょうに獰猛で手を近づけると猛然と襲いかかってきました。胴長短足の体型でどこにそんな瞬発力があるのかと驚くほどの猛ダッシュで15cmくらいはジャンプして噛みついてきました。
 なんとか餌を食べてくれるほどには馴れたのですが、人を怖がるのはけっきょくそのままで短い生涯を終えてしまいました。飼育期間は1ヶ月ていどでした。


 ↑ 水浴中の幼体。目つきが悪いところも、なんだか可愛かった。

 その後、本種はペット用の輸出のせいで棲息個体数が減少し、原産国が輸出規制に踏み込み、日本のショップでの入手が不可能なトカゲになってしまいました。ところが、このブログを書いているたった今、王手のいくつかのショップで数年ぶりの入荷の記事が上がっていました。その奇遇にいささか胸をときめかせつつ、明日にでも問い合わせてみようかなんて思っている次第です。

アオジタトカゲ

2013/12/03


 オーストラリア北部に生息する大型のスキンクです。独特の青い舌が名前の由来になっています。ハスオビアオジタトカゲの地域亜種であるキタアオジタトカゲとヒガシアオジタトカゲが有名で、他にもオオアオジタトカゲ、ホソオビアオジタトカゲ、ニシアオジタトカゲなどがペットトレードで見かけます。30cmを越えるどっしりとしたトカゲですが、アデレードアオジタトカゲのようにせいぜい20cmていどの小型種もいます。オオアオジタトカゲでは、50〜60cmにもなり中には70cmくらいにまで育つ個体もいるようです。モモジタトカゲという舌が青くない種もかつてはアオジタトカゲ属に含められていましたが、最近は1属1種(モノタイプ)とされているようです。また、ハスオビアオジタトカゲの豪州大陸外の諸島に棲息する亜種キメラアオジタトカゲも流通しています。



 大きな頭にどっしりした体躯、ひじょうに小さな四肢という極めてユニークな形態を持ち、ゆくりとした動作で歩く、ずいぶん個性的なトカゲですが、オーストラリアでは普通に見られる野生動物で、種類もたくさんいます。上述した以外にも何種類か棲息しています。オーストラリアは、古い時代に大陸移動によってユーラシア大陸から分かれたので、生物層がひじょうに個性的です。
 胎生で、幼体を直接産み落とします。日本でも繁殖例は少なくありません。丈夫で飼いやすく、人にもよく馴れるようになります。動きがゆっくりしているので取り扱いも楽ですね。


 ↑ 生後2ヶ月くらいのキタアオジタトカゲの幼体。

 筆者が初めて本種を入手したのは、2008年でした。有名なトカゲなのでそれ以前から知っていましたが、あの頃はアガマにハマっていたのであまり興味がなかったというか……。ショップで幼体を見て、可愛いと思って購入したのですが、生後2ヶ月ていどですでに20cmくらいはあり、まだ人に馴れていなくて触ろうとすると噛みついてきました。
 半月くらいで目立って大きくなり、その頃にはもうすっかり人に馴れ、人を見ると寄ってくるくらいになりました。成長も飼育環境への馴化もひじょうに早いです。



 筆者がフトアゴヒゲトカゲやトゲオアガマたちと同じケージに同居させていましたが、基本的にこては無謀だと思ってください。種々のアガマたちが充分に和合しているところへ、本種の幼体を導入することで、この取り合わせは実現しましたが、本種のケージに異種を招いた場合、おそらく本種の攻撃によって大怪我をさせられます。のんびりした動きに似合わず意外と攻撃的ですし、動物質も大好きです。自分より小さなトカゲなどは強靱な口器でバリバリむさぼっちまいます。
 幼体をしっかり大きく育てるには、マウスを与えるのが良いです。植物質もよく食べますが、葉ものよりも果実が好きですね。食性もアガマ類とは少し異なるので、同居させるには餌の与え方にも工夫が要ります。昆虫類や専用の人工飼料もたいへん有効です。ドッグフードや九官鳥用のフードを与えている人もいるそうです。


 ↑ フトアゴヒゲトカゲとの同居の様子。数種類の同居者の中で、フトアゴとの相性が最も悪かった。フトアゴの方が本種が苦手なようだったが、思いのほか短期間で仲良くなった。

 現在は、キタアオジタトカゲばかり3頭で同居させていますが、じつは同種間であっても争いが生じることが少なくなく、基本的には単独飼育が最も無難なようです。フトアゴヒゲトカゲやトゲオアガマ類のように拒食することは少なく、単独飼育でも餌食いは良好です。筆者は生後間もないうちから3頭を同居させ、2年ばかり経過した今も上手くいっています。最初の頃は餌の取り合いで互いに噛みつくことがよくありましたが、怪我を負うようなことはなく、現在はそうした争いもありません。
 繁殖を期待したいところですが、性別が判りません。ショップで繁殖に成功した個体をいただいた際にオス1メス2という希望を出したのですが、本種の雌雄の同定は難しいようです。また、繁殖には冬期の休眠が重要なようですが、現在まで冬期も加温して飼ってきました。うちでの飼育環境にすっかり適応したので、そろそろ一時期飼育温度を下げて春を迎える方法をとっても良いかなと考えているのですが、3頭とも同性であった場合はそれも無駄に終わります。


 ↑ 生後8ヶ月ていど。これで成体サイズだ。

 もっともよく流通しているキタアオジタトカゲは、値段も手頃で性格も比較的おだやかで、初心者向きです。初めて爬虫類を飼おうという人も、カメでも飼う感覚でお手軽に飼育できます。UVライトやバスキングライトの設備が必要であると言われていますが、現在飼っている3頭は、生後間もない頃からそうした人工照明なしで、温室内の自然の明るさだけで飼い続けており、それでも生育状態も良好です。でっかいトカゲに育ちましたよ。
 気をつけた方が良いと思われる点は、小さな四肢で常にお腹を引きずっているので、床材の冷え込みは避けるということですかね。真夏を覗いて常にケージの下にフィルムヒーターを敷いておくと良いでしょう。もちろん床全面を加温するのはダメで、低温部分も残しておかねばならず、加温するのは床面の半分くらいにしておきます。
 水浴が大好きなので、大きめの水入れが必須です。水に浸かって糞をするので床材が汚れなくていいです。逆に水は頻繁に交換する必要があります。もっとも食べ散らかしや脱皮によって床材は汚れますから、他のトカゲに比べて汚さないってことはないですでどね。



 個性的な青い舌は、威嚇用だと聞いたことがありますが、こんなもので敵がびびるでしょうか? それに人に馴れていない個体が怒って舌を出すのは見たことがありません。採餌の時やあくびの時に、青い舌は見ることができますが、そんなに異質な感じは受けないですね。

サンドフィッシュスキンク

2013/12/05


 サハラ砂漠やアラビアの砂漠地帯に棲息するスキンクです。サイズ的にはニホントカゲと同程度の可愛らしいトカゲですが、砂漠での暮らしに特化したユニークな形態をしています。サンドフィッシュというは名はひじょうによく体を現していると思います。鉛筆のようにとがった顔と、砂の中をスイスイと泳ぐように移動するさまは、まさに砂を泳ぐ魚です。



 同属に何種類かのサンドフィッシュがいるようですが、いずれもよく類似していて、単にサンドフィッシュとして市販されることが多いようです。昼行性ですから、焼けるような暑さの砂漠にはいないと思われます。オアシス近辺の餌となる虫が豊富なところを住み処としているのでしょう。
 サラサラの砂を満たした浅いケージで飼えば良いのですが、できれば広めのケージにバスキングライトを設置し、紫外線ライトもあった方がよいでしょう。本種が小型だからと小さな入れ物で飼育するならバスキングライトを用いるとケージ全体が過度に高温になって危険です。


 ↑ 頭部はとがっており、四肢は砂をかく構造に特化している。

 砂漠性の生き物ですから乾燥に強く、高温多湿は苦手です。飲み水は浅い容器で与えるか数日おきにスプレーしてやるのが良いですが、人にはなかなか馴れず、人を見ると砂に潜ってしまうので、スプレーで水を与えるのは難しいでしょう。スプレーするなら、砂漠の自然環境にまなんで朝に行なうと良いかもです。昼夜の温度差がある砂漠では夜露が発生し、それを飲み水として利用する生き物はたくさんいます。ライトで高温の場所を作り、飲み水も設置しますが、多湿にならないようにするには、充分な通気性が重要になります。
 砂自体がシェルターですから、とくにその手のレイアウトは必要ないでしょう。小さなコオロギやミルワームを入れておけば、地上に顔だけ出して辺りを伺い、飛び出してきて捕食します。人が見ているとなかなか出てきません。


 ↑ まるで魚のような顔つき。ウロコまで魚のそれに見える。


 ↑ 四肢の指は長く大きい。爪は目立たず代わりに砂をかくのに適した偏平な指をしている。


 サンドフィッシュは、胎生であると聞いたことがありますが、別の情報では産卵した例があるとも。どうやら飼育下での繁殖例はあまりないようですね。流通量は少なくないようですが、CB個体は少ないと思われます。



 乾燥地帯の生き物は、基本的に頑健です。ところが昼行性で小型のトカゲは思いのほか飼育が難しかったりします。ずっと調子がよく餌食いも良好だったのに、ある時から徐々に痩せて来てやがて死に至る、そうしたこともしばしばです。筆者も、本種のようなトカゲは長期飼育させる自信があまりありません。頑健で飼いやすいことで定評のある乾燥系のアガマでさえ、小型種の飼育難易度は高くなります。
 調子がよいサンドフィッシュは、日中に餌を与えると、すぐに反応して砂から出てきて餌を追いますが、弱ってくると食欲が落ちて姿を見せなくなります。


 ↑ 餌を感知して砂上に頭を出したところ。

 日本での飼育では、砂漠性の生き物の生活環境を再現するのがけっこう難しいものです。乾燥系小型種の飼育の敗因がここにあると思われます。湿度の極度に低い砂漠のような地域では、昼夜の温度差が大きくなります。日中は30℃以上、夜間は20℃以下という温度が再現できれば、かなり砂漠の自然状態に近づけられますが、夏場では夜間でもかなり高温でしかも多湿です。昼間の高温には耐えても、夜になっても高温のままというのは、小型種にとってはかなりのダメージになります。
 冬場は、照明器具のワット数を上げれば日中の温度を確保できますが、夜間の温度が低すぎるのでヒーターを使用することになり、けっきょく適性温度をキープするのはなかなか困難になります。外気温の影響を受けない気密性の高い建物の中で、照明や飼育温度を完璧にコントロールし、夜明け頃にスプレーしてやるといった大がかりなシステムを構築できるなら、長期飼育や繁殖への期待も大いに高まりますが、一般家庭で砂漠環境を再現するのは容易ではありません。



 栄養不良にならないように餌を調整するのも意外に難しいものです。ガットローディングという餌虫に高栄養の飼料を与えて太らせて与えるという手法が効果的でしょう。ミネラル分やカルシウムの豊富な餌をたっぷり与えたコオロギなどを与え、栄養の偏りがないように配慮することも、小型種の飼育には重要になります。ガットローディング用の餌というのも市販されているので利用すると良いでしょう。
 日本国内のCBであれば、飼育環境への馴化はひじょうに高くなりますが、そうした個体の流通も期待できません。また、WC個体の場合は寄生虫の心配もあります。頭が痛いですね。



 飼育が難しい乾燥系小型種はほかにもいろいろいます。サバクツノトカゲやピグミーカエルアタマアガマなどもそうです。可愛らしいルックスでじつに魅力的な生き物ですが、長期飼育に失敗しがちな生き物です。ゼノガマなんかも意外に短命で終わらせてしまうことが多いです。サバクツノトカゲなどは、食性も特殊でアリ食いだったりするので、いっそう難しく、一頃はワンシーズンものなんて言われていました。
 それでも、こうした種を一般家庭で上手に飼っている方はいらっしゃるわけで、そうした方々に飼育のコツを教わりたいものだと思っているのですが……。

シュナイダースキンク

2013/12/12



 北アフリカに棲息するそこそこ大きなスキンクです。と言っても全長で20〜30cmくらいでしょうか。ニホントカゲやマブヤに比べるとかなり大きいです。形態は典型的なスキンクですが、動きはそれほど素早くなく、物おじしない性格の個体が多く扱いやすいです。



 昼行性で、バスキング(日光浴)もしますし雑食性で虫だけでなく植物質もよく食べます。こう言うとアガマ類や乾燥系のイグアナを連想しますが、残念ながら彼らは砂潜り名人です。馴れていない間はなかなか砂の上に姿を現しません。これなら床材なしで飼育してやろうかとも思ってしまいますし、それにも馴れてくれそうですが、気持ち良さそうに潜っているのを見るとやはり砂を取り上げるのが可哀そうになります。



 物おじせずハンドリングもそれほど嫌がらないのですが、こね繰り回しているとしまいに噛みついてきたり暴れ出したりします。この辺りはちょっとヘビに似てるかななんて思ったり。餌食いも悪くなく、生き虫を与えると追い回しますし、イグアナ用のフードや小松菜なんかもよく食べます。動物性タンパク質を多く含んだ人工飼料と野菜を与えてやれば、生き虫は不用かもしれません。虫が苦手な人には向いてますね。



 引っ込み思案ではないことから、大型のエジプトトゲオアガマやフトアゴヒゲトカゲと同居させてみましたが、問題ありませんでした。ただしお勧めはしません。自分の十倍以上の体重があるトカゲとの同居はやはり嬉しくないでしょうし、踏みつけられるようなこともしばしばです。ゾウの群れの間を歩く肉食獣のように巨体の間をすり抜けて餌皿に近づき、餌を盗み食いします。大きなトカゲがいなければ、もっと悠然と餌を食べることができるでしょう。



 それでも馴れてきて、エジプト君が温厚な同居人であることが判ってくると、その背中に乗って日光浴するまでになりました。これはひじょうに可愛い絵柄です。うちで飼われているエジプト君たちは、とにかくいろんなトカゲを背中に乗せます。乗っかっている方も気持ちいいみたいで、好んで乗るような気がします。乗っかられてる方もまんざらでもない感じで……。



 本種を飼う人は、飼い込むほどに愛着を感じるようになると思います。最初は砂に潜ってばかりなのに、少しずつ姿を見せる時間が増え、やがて人の手から餌をもらうようになる、このプロセスは飼育者にとって好感が持てますね。でも、エジプト君のように人を見ると駆け寄ってくるまでにはならないですね。ただハンドリングについてはエジプト君とちがってずっと容易です。
 また、色彩もなかなか美しく、それも本種の大きな魅力で、飼育者のブログ等でしばしば称賛されています。ブログがたくさんアップされてるってことは、流通量も多いのでしょうね。



 飼育下での繁殖も可能みたいです。スキンクの多くは雌雄の判別が難しく本種も例外ではないのですが、それほど高価でもないので3〜4匹くらい買って帰れば、繁殖に成功するかもです。そのくらいの数なら60cmのケージで充分です。バスキングライトやUVライトはあった方が絶対に良く、そうした設備をするなら1頭の飼育でも60cmのケージくらいは欲しいです。小さなケージでは温度勾配がうまくつけられません。
 スプレーしてやると水もよく飲みます。飲み水を設置するよりスプレーがよいかもしれません。人工飼料を与える際に加水しますが、その時に皿についた水滴をせっせと舐めたりしています。 

オマキトカゲ2

2014/02/06


 オマキトカゲですよ。10年ぶりです。筆者にとって本種は、トゲオアガマやフトアゴヒゲトカゲ、アオジタトカゲと並んで愛くるしい爬虫類になります。どんな動物でも飼い込めば可愛いんですけど、これら重量級のトカゲたちの可愛らしさは格別です。



 ところがです。トゲオアガマやフトアゴヒゲトカゲの写真を見て可愛いと言ってくれる人でも、本種の写真は、悪人っぽいとか、なんか不気味とかいう感想を述べる人が多いです。って言うか、本種の写真を見て可愛いと言った人がいたかどうか覚えてません。



 つまりは、なかなか写真うつりのよろしくないトカゲなんですよね、オマキ君は。こんなに可愛いのに。かく言う筆者も、実物をなまで見るまで、本種を可愛いと思ったことはありませんでした。有名なトカゲですので図鑑等にはほぼその名が上がっているのですが、掲載されている写真では、なんかヤな感じの緑色だったり汚れた感じの茶色だったりしますし、面構えもゴツゴツした感じで特撮ヒーローものに登場する悪役怪人みたいです。



 また、本種は有名であるけれど流通量が多くなく価格的にもホイコラ手が出せる数値ではありません。原産地ソロモン諸島でも数が減少しているようですし、CBが出回っている話しも聞きません。繁殖は容易ではないのでしょうか。以前に筆者は国内で繁殖した幼体をショップで手に入れたことがあるのですが。
 10年前と現在とでは事情がずいぶん異なり、かつてはけっこう安価で出回っており、状態が悪い個体も多かったです。それとおっとりしているわりには、時々ひじょうに気の荒い面を見せることがあり、猛然と襲いかかってきたりします。大型種ですから噛む力はひじょうに強いうえ、爪も鋭いです。ツリーモニターに比べるとましな気もしますが、この巨体を樹上で維持するにはそれなりの鋭い鉤爪が必要ですし。オマキ君を怒らせると流血事件発生ってことになります。肌の色つやがなくゲキ痩せしているうえに性格もよろしくなければ人気もでませんよね。



 しかしながら、本種はじっくり付き合うことによって飼育者との間にたいへん良好な関係を築けるトカゲの一種です。それに昼行性のモニターやテグーと比べたら、ずっと懐きやすいです。本種は夜行性ですよ。スキンクの仲間で夜行性で、ほぼ完全草食。異色中の異色ですね。夜行性の爬虫類は日中はボーッとしていて毒気を抜かれていることが多いので、昼間のうちに馴らしてしまいます。ヒョウモントカゲモドキなんかもそうですね。夜行性爬虫類の多くは、昼間のうちに人に慣れさせてしまい、昼間でも人から餌をもらうようにしつけることが可能です。
 健康優良児ほど早く人になつきます。これはどのトカゲでも同じです。状態が悪い個体や生後間もない幼体は、ひじょうに人間を怖がりなかなかなついてくれません。もちろん性格のちがいもあります。同じように健康体でも馴化が早いものと遅いものはあります。
 今回は、年末にペアを入手し、飼育を開始して1ヶ月以上経つのですが、メスの方がよく慣れてきました。


 ↑ 人の手からバナナを食べるメス。脱皮前で体色が悪い。

 入手して3日ほどは餌を与えず、ケージにも近づかないようにして落ち着かせ、それから大好物のバナナを与えてみました。最初は人を警戒して固まっていましたが、やがて恐る恐る口を開け、食べ始めました。ここまでは雌雄とも同じように順調でしたが、その後はメスの方がよく人に馴れ、今では人を見ると寄ってくるほどになりました。



 ↑ 人の手からバナナを食べるオス。とても緑が濃い個体だ。

 現在のメスは、人を見るとケージのガラス越しに寄ってくるものの、ハンドリングは好まないといった状況で、オスは寄ってこないうえに少しでも触ると逃げ出すといったありさまです。バナナは雌雄とも人の手から食べますが、10年前に飼っていた子たちのように餌皿を置くと一斉に集まってきて餌を食べる、ハンドリングも平気だし、自分から人の手や肩に登ってくるといった馴化にはほど遠いです。これからそんなふうにしてゆきたいものです。


 ↑ 飲み水はトイレ代わりでもある。これは多くの爬虫類に見られる傾向だ。

 10年前は最高で3頭を同時に飼っていましたが、今回はとりあえずペアを入手しました。むかしとちがって極めて流通量が減っており、価格もかなり上がってますし。
 ケージは90×45×45と、かなりゆったりしたものを用意しました。これなら5〜6頭は収容できそうですが、たくさん飼うことよりも繁殖を目指したいものです。


 ↑ 飼育中のペア。手前がメスで奥がオス。ケージが少し暗いのとメスが脱皮前なのとでかなり白っぽく写っているが、実際にはもっと濃い色をしている。メスの方が少しだけ体が大きい。

 大形のスキンクの繁殖の成功への決めては、ペアが良好な関係を気づくことであると思われます。雌雄を入手できたらそれだけで繁殖が期待できるというわけにはゆかないようです。なので、気長にじっくりと付き合って行くしかありません。胎生で大きな幼体を出産するので妊娠期間もじつに長いと聞きます。卵生とちがって産卵のための環境を整えてやる配慮が無用なことは助かりますが、春には子供ができるかな、みたいな甘いことはなさそうです。

ニホントカゲ

2014/05/10


 ニホンカナヘビと共に身近で見かけるトカゲですね。形態的にも似ていますが、本種はスキンク(トカゲ)科、ニホンカナヘビはカナヘビ科のトカゲです。世界にはドラゴンの名に相応しい貫祿のあるトカゲがたくさんいますが、日本人にとっては、この手のひらサイズのやたらすばしっこい動物こそがトカゲですよね。



 2003年の夏のお話し。会社の筆者のロッカーに20cmほどのビニールのコンテナに土を詰めたものが入っていました。「また虫か」と思いました。筆者のロッカーには、しばしば虫が入っています。最近は勤務地が変わってそういうこともないのですが。時にはヘビが入ってることもありました、2度ほど。この話しをすると、嫌がらせされているのではと言われるのですが、そんなことはございません。筆者が好きだと知っていて、珍しいものを捕まえると入れてくれる人が何人かいるのです。
 今回のコンテナの土を掘ってみると、長径1cm弱くらいの卵がたくさん出てきました。



 これは、まごうことなき爬虫類の卵です。ロッカーに入れてくださった方の話しでは、庭を掘っていると見つけたとのこと。それを土ごとシャベルで救ってコンテナに入れて持ってきてくれたわけです。
 爬虫類の繁殖を手がけている人たちは、卵を親から隔離して管理する際に、産卵した時の状態を維持するようにします。産卵時に上を向いていた方を上にして管理するわけです。筆者もいくつかのヤモリの繁殖でそのようにしてきました。ところが、今回はそれが守られていません。



 いただいてから丁度3週間して、可愛いベビーがたくさん孵化しました。産卵時の卵の向きが維持されなかったにもかかわらず、孵化率は低くありませんでした。小型種では卵の向きを維持することは必ずしも必要ないのかもしれませんね。



 見慣れたトカゲでも、こんなに小さな個体にはなかなかお目にかかれません。可愛いですね。水をスプレーしてやると、小さな舌でチロチロと舐めています。餌が難義です。当時はレッドローチを飼ってませんでしたから。仕方なくコオロギの初令を買ってきたり、ショウジョウバエを羽化させたりして与えましたが、手間もお金もかかります。けっきょくはミルワームが中心になりましたね。



 ニホントカゲは、本州西部から四国、九州、大隅諸島に棲息し、それより北からロシア沿岸にかけて棲息するヒガシニホントカゲは、近年になって別種とされたもので、それ以前は同一種になっていたそうです。
 また、アメリカに棲息するファイブラインスキンクが、本種とそっくりなのですが、両者の関係はどうなっているのでしょう。進化系統的に相互にまったく無縁ではないはずです。また、これほどの類似は収斂現象(平行進化)とも考えられず、適応放散の物語に、両者が分かれて棲むようになり、やがて別種として隔絶されたドラマがあるはずです。

 本種の尻尾は青い金属光沢を放ち、ひじょうによく目立ちますが、これは成熟すると失われます。幼体から若い個体にかけて見られるこの特徴に何かメリットがあるのでしょうか。本体よりも明らかに目立つことによって尻尾が外敵から狙われ、自切によって本体が助かるというメリットは考えられると思いますが、尻尾だけこれほど目立つトカゲも珍しいです。あるいは、コバルトヤドクガエルのような警戒色の効果もあるかもしれません。警戒色というと一般にはコントラストの強い赤や黄色ですが、この強烈な青色は、捕食者の食欲を減退させるかもしれませんね。

ジャイアントモールスキンク

2014/09/0


 ジャイアントという名の小さな地中性のスキンクです。まるでミミズのような質感のスマートな体をしており、頭部はシャベルノーズになり、四肢はたいへん小さいです。ミミズ色の背面に対して腹面が淡いオレンジで綺麗です。インドネシアやフィリピンに棲息していると聞きますが、詳細はよくわかりません。筆者が飼育していた2003年当時のペポニさんのサイトによると極めて珍しいフィリピン便の激レア種とのことでした。



 地中性の生き物というと、どうしても原始的な動物をイメージしてしまいますが、これはどうなのでしょう。ヘビの仲間ではメクラヘビは原始的なヘビの子孫ですが、トカゲの進化のプロセスはよく解りません。原始的なトカゲの仲間からヤモリやいくつかの地中性動物、それにスキンク類が分化した頃に出現した、初期のスキンクのような気がしますが……。



 背面腹面ともツヤツヤで、触るとオイルを塗ってあるような質感があります。腹面はほんのりオレンジで綺麗なのですが、この写真ではあまりよく判りませんね、残念です。



 同じく地中性のスキンクにサンドフィッシュスキンクがいますが、ウロコの様子や頭部の形状(シャベルノーズ)がよく似ています。ただ、サンドフィッシュの方は、砂漠性でサラサラの砂の中を泳ぐように素早く移動し、そのために四肢も大きくなっていますが、本種は湿度のある土の中をゆっくりと進みます。両者が比較的近縁のトカゲなのか、生活環境の共通性による収斂現象で形質に類似性があるのかについては、悩むところです。



 地中に穿孔している様子。サンドフィッシュが地表をはい回る虫を捕食するのに対して、本種は地中の虫を食べています。



 飼育の様子は、クワガタやカブトムシの幼虫を飼っているようなものです。ずっと地中にいます。なので撮影のためにプラケースに入れました。うまく育てるともっと大きくなるそうですが、あまり長生きさせられませんでした。ひと夏のおつきあいで死去してしまいました。生態がよく判らない地中性動物のワイルド個体は、筆者のような素人には手に負えませんね。

オオアシカラカネトカゲ

2014/10/01


 安くて丈夫で綺麗な小型の乾燥系砂潜りスキンクです。カラカネトカゲの仲間は、南ヨーロッパから北アフリカ、アラビア、パキスタンにかけて生息します。カラカネとは学名(ラテン語)で長い円筒形を表しています。ほぼ円筒形で長い胴体が特徴的です。
 2004年5月から数年間飼っていました。頑健種で、照明設備もないプラケースでたいへん元気にしていました。理想を言えば、広いケージにホットスポットと温度勾配を設けてやるのが良いのでしょうが、小型種だとつい小さな入れ物で飼ってしまいます。



 一見すると地味ですが、よく見ると細かな綺麗な模様があります。カラカネトカゲの仲間としては四肢が大きく、かなり迅速に走り回ります。



 ペアです。下にいる太めの子がメスです。



 頭部のクローズアップ。頭頂に第3の目があるように思えるのですがどうでしょう? トカゲの第3の目についてはフトアゴヒゲトカゲの章に記述しています。



 砂に潜るのが好きです。頭だけ出して、舌を見せています。なかなかの愛嬌ものですね。
 飼育下ではかなり人に慣れ、人の手から採餌するようになりました。ミルワームやゴキブリをよく食べました。



 飼育を始めて1ヶ月くらいでメスが仔産しました。上の写真は仔産直後の幼体と成体の比較ですが、かなり大きな子供です。本種は卵胎生で直接子供を産みます。



 3頭の子供が生まれました。そこそこのサイズがあるので育てやすいです。
 夏場の猛暑の時期は水をスプレーしてやると、それをよく舐めていましたが、幼体たちはなかなか慣れてくれず逃げ回ってばかりでした。



 ジャンボミルワームに食いつきました。本種にとっては少し大きすぎる餌ですが、食べられなくはないです。1匹食べるとお腹いっぱいですね。

 一見すると地味なトカゲですが、模様には個体差があり、全体的に赤みの強い個体もいたりします。飼育下での繁殖も難しくないですし、あまり人を怖がらず比較的短期間で人に慣れてくれるところもいいですね。ニホントカゲのようにはすばしこくなく扱いやすいです。ペットとしてそれほど普及していませんが、飽きが来ず長く飼えるよいトカゲだと思います。

カナリアカラカネトカゲ

2014/10/01


 カナリア諸島に生息するカラカネトカゲの一種で、従来より輸入がほとんどなかった激レア種とのことでした。小型で地味なトカゲながら、よく見ると見る角度によって様々な色彩を呈する光沢の強いボディはなかなか美しいです。輸入がなかったせいで飼育は手さぐり状態でしたが、頑健で飼いやすいトカゲでした。2004年の6月から1年半ほど飼っていました。



 当時、同時に飼っていたオオアシカラカネトカゲとは、形態的にもよく似ており、あまり人に臆しない性格も似ていて扱いやすかったです。飼い始めてしばらくすると、ピンセットで餌を与えることができるようになりました。



 背面は明るい褐色ですが、体側が黒っぽくなり4肢も黒っぽいです。背面と側面を区切る位置に白いラインが目立ちます。



 メスと思われる個体。よく肥えていて仔産を期待したのですが、子供を見ることはできませんでした。このトカゲもおそらく胎生だと思われます。



 オスはメスよりも少しスリムです。
 筆者が飼っていた頃はレア種でしたが、最近はどうなのだろうとネット検索してみましたところ、グランカナリアカラカネトカゲという、尻尾が鮮やかな青色になる近縁種の記事が何件がヒットしました。流通量は多くないようですが、飼育記録を載せている人が何人かいらっしゃいます。国内CBがどんどん出回るようになるといいですね。

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