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その他のトカゲ

 トカゲの代表的なものに、スキンク、アガマ、イグアナ、カナヘビ、モニター、カメレオン、ヤモリといったものがありますが、それ以外にもプレートトカゲ、ヨロイトカゲ、コブトカゲ、ドクトカゲといった仲間がいます。足のないヘビトカゲやミミズトカゲといった変わり者もいます。そしてこうした変わり種もしばしばペットトレードに乗りますから、最近のペット事情には驚かされます。もっとも少数派というだけで人間が勝手に珍獣扱いしているわけですが。
 上述した仲間の多くは比較的飼いやすい種が多く、トカゲの飼育になれている人なら問題なく飼えますが、ドクトカゲの仲間だけは特定動物に指定されており無許可で飼養には自治体の許可が必要になります。
 また、トカゲの仲間には入りませんが、小型のワニ類もしばしばペットにされており、これがまたたいへん人によくなついたりします。ワニ類も残念ながら特定動物指定になっています。ワニといっても猛犬と比べたらあきれるほど安全な動物なんですけどね。大型種は怪獣ですけど。
 思うのですが、生き物を危険視するよりも、飼い主の素養を管理し、飼育をライセンス制にして責任を負わせることの方が重要なのではないでしょうか。

ヨーロッパヘビトカゲ

2013/12/06


 バルカン半島から南西アジアに生息する手足の退化したトカゲです。植物の繁った岩場等で、昆虫やミミズ、カタツムリ、トカゲ、鳥のひなや卵、小型の哺乳動物などを食べています。成長すると全長が1メートルを越えるていどになりますが、体が硬くてヘビのように小さくとぐろを巻くことはできないため、飼育には大きなスペースが必要です。うまく飼育すればひじょうに長命だと言われています。



 爬虫類や両生類には、手足が退化的なもの、本種のように完全に退化してしまったものがけっこう存在します。アオジタトカゲのように充分に機能しているけれども体に比べてひじょうに小さいものや、痕跡程度の足しかなくほとんど機能しないものなど様々です。地表付近の複雑な地形を縫って移動するには、むしろ四肢がない方が便利なのでしょうか。おもしろいものですね。その最たるものがヘビの仲間なわけですが、生物進化の歴史からするとひじょうに新しいグループであり、多くの種類を擁し大繁栄しています。



 ヘビトカゲにもいくつか仲間がいますが、その中でも大型で最もよく流通しているのが、本種ヨーロッパヘビトカゲです。爬虫類を見慣れた人なら、本種をヘビと見間違えようもないのですが、そうでない人にとっては、これをトカゲと言うと首をひねるかもしれませんね。ヘビとの最も大きなちがいは、目にまぶたがあること外耳があることです。ほかにも首がまったくくびれないことや体が硬くてとぐろを巻けないことは、爬虫類愛好家には一見して判るヘビとのちがいです。ウロコの形状もずいぶんちがいます。


 ↑ 上目づかいになると、けっこう目つきが悪い。

 ケージは最低でも50×50cmていどが必要です。紫外線ライトとバスキングライトもあった方がよいですが、このサイズのケージだと使用すると夏場などはケージ全体の温度を上げてしまうので、バスキングライトでホットスポットを設けるならこの倍以上のケージ、例えばホームセンターで購入できる衣装ケースなんかが理想的です。徘徊性の動物ですが、伸び上がるとそこそこの高さになるので、フタは必要です。衣装ケースのフタをそのまま使用すると、通気孔を作ったとしてもヘビトカゲを蒸し焼きにしてしまいます。筆者は衣装ケースのフタをフレームだけ残して切り抜き、バーベキュー用の網を貼り付けるという加工をほどこしました。もちろん爬虫類用のガラスケージの大型サイズも利用できます。


 ↑ マウスを食べるところ。

 雌雄のペアで同居させるのはまったく問題がありません。2頭で仲よくしています。ただし、餌の取り合いで相手に噛みつくことがあるので、給餌には注意が必要です。大きなケージの場合は、シェルターも使用できますが、かなり大きなものが必要です。あとは浅い水入れが要ります。深い入れ物だと水を飲むのが大変です。
 人にはすぐに馴れるようになり、餌を当てにして寄ってくるようになりますが、ハンドリングできるように馴らすのはなかなかです。手足がないので捕まえるのは容易なのですが、器用に回転して逃げようとします。


 ↑ ペアで同居中。仲よくしているが、繁殖は容易ではない。

 餌として、マウス、ウズラ、ジャンボミルワーム、コオロギといった肉食爬虫類の基本的なものが使えます。四肢もなく回頭性もよくないのに器用に虫を捕獲します。ゆで卵が大好物だと言ってそれを頻繁に与える飼育者もいるようです。筆者はマウスメインで飼っていました。人の手から餌をもらうようにもなります。複数飼育している場合は、餌の取り合いを防ぐためにも、個々の個体に手渡しで給餌しましょう。人工飼料は使えません。でも、ガータースネークがカメの餌を食べているのを YouTube で見たことがありますから、動物性タンパク質を多く含む人工フードなら食べるようになるかもしれません。食べ残しでケージを汚しそうなので筆者は使いませんが。



 自然界での繁殖では、木のウロなどに産卵し40〜50日の間メスが卵を護るそうですが、たまに卵を食べてしまうメスもいるそうです。幸運にも飼育下で産卵が確認できた場合は、親から卵を隔離して管理する方がよいでしょう。頑健種で、うまく育てると40〜50年生きることもあるそうですから、長く付き合えますね。

マキシムキングゾノザウルス

2014/06/11


 なんだかすごい名前のトカゲです。恐竜みたいです。プレートトカゲの仲間としてはとても大きな動物です。マダガスカルで最大のゾノザウルスということで、マキシムキングの名を冠するようです。そもそもゾノザウルスという恐竜について謎なんですが、木登り系のプレートトカゲと言った感じじゃないですかね。マダガスカル全域にいろんな種類のゾノザウルスがいるそうです。カメレオン等と共に本島独自の生態系を築いている仲間の1つなのでしょう。
 筆者には、これまであまり馴染みがありませんでした。マダガスカルはひじょうに大きな島で、しかもアフリカとは隔絶された独自の生態系があって、オリジナリティ豊かな生き物がたくさんいますから、マダガスカル大好きマニアも少なくなく、そういう人たちにはこの恐竜類はたいへん人気のようです。



 体型的にはやや偏平なのですが、尻尾が縦偏ってところが変わってます。縦偏というのです、マニアやショップの人たちは。要するに偏平が上下に平たく、縦偏は左右にペタンコってことです。言葉だけとらえますと、このフォルムはワニ類に似てまいす。そう意識して見ていると、背中のウロコの形状などもワニっぽいような。



 顔つきは、まったくワニらしくないのですが、目が心持ち上へ寄ってます。やっぱワニだ。
 ゾノザウルスということで、本種も最初は木登り系のトカゲを意識して飼育されていたようですが、それだとお肌のツヤがなくなったり、食欲不審や精神不安定に陥ったりし、飼育難易度の高いトカゲとされていたらしいのですよ。そして有る時、縦偏の尻尾に築いた人が、まさかの水物? と疑ってプールを用意したところ、落ち着きは取り戻すわ、お肌ツヤツヤになるわ、人の手から採餌するようになるわ、いきおい飼いやすいトカゲに昇格? したのだそうです。



 半水棲的な生活をする大型のゾノ、それが本種の個性だったわけですね。そして食性も変わっていて、かなりの雑食性を示します。虫やマウスもいけますが、フルーツや野菜もちょっぴりOKという見た目にまったくそぐわない食性を有します。
 ふと、熱川のバナナワニ園を思い出して、ひとりで笑けてしまいました。バナナ食いながらワニを眺めるアミューズメントパークもすごいですが、バナナ食うワニもまた……。
 上の写真はメスです。飼育を始めてしばらくすると、こうして人の手からバナナを食べるようになりました。



 今度はオスです。メスはけっこう早期に飼育者に馴れ、驚かさなければ触っても平気ですが、オスは飼育から半年経った今になって始めて、人の手から採餌しました。これまでずっと、オスがコルクバーグのシェルターに隠れるか、人の気配がすると猛然とバタついていたのですが、ある時それが逆転していて、メスがコルクバーグの下にいてオスが上にいたんですね。で、バナナを与えてみると、この通り食べてくださったというわけです。このままベタ馴れになってくれないかなぁと期待しています。



 一方、これまで昼間はいつも外にいたメスの姿が見当たらないので、ずいぶん心配になって慎重にコルクバーグをめくってみたところ、とくに異常はなさそうでした。抱卵してるってわけでもなかったし。でも、今回はオスがメスを守ってるって感じで、なんか微笑ましかったです。先日まではまったく立場が逆だったのですが。



 申し遅れましたが、12月上旬にペアで入手しました。オスは体側にそってオレンジのラインがあるのですぐに判ります。最近それがとても顕著なのですが、ずっとこうではありません。最初はあまり目立ちませんでした。これは一種の婚姻色なのでしょうね。雌雄仲良く暮らしてほしいものです。
 サイズ的には、頭胴長で40cmていど、全長はその倍くらいです。動きはたいへん速く、驚くと猛然とダッシュします。最初の頃はバタついてばかりで世話が大変でした。驚かさないと凍りついています。明らかに人を警戒している感じです。
 今はそれもかなり解消されて来ましたから、人と友好的な関係を築けることを期待しています。大きめの水入れと、隠れるのに充分なサイズのコルクバーグを常設しています。餌は、バナナとイグアナフートやリザートフードといった人工飼料、小松菜の茎やサヤインゲンも混ぜてやってますが、食べているかどうか判りません。今後は動物性タンパク質も増やしてやろうと思っています。

ジョーンズヨロイトカゲ

2014/08/15


 小型のヨロイトカゲの一種です。頭胴長8cmくらいですがこれでも大人です。2000年冬、懇意にしていたショップで買い求め、フトアゴヒゲトカゲと同じケージで飼っていました。ショップにいる時に5頭の子供を仔産したそうです。本種は卵胎生で、卵ではなく子供を直接産みます。ヘビやトカゲの仲間には、胎生のものがけっこういます。



 性格は温厚で、フトアゴヒゲトカゲとの同居にも問題はなさそうでした。しかし実際にはかなり神経質だったようで、採餌も積極的ではないし、人を見てもフトアゴヒゲトカゲのうようには反応せず、石のように固まっていました。



 当時は、筆者もトカゲの性格を見極めることに未熟で、神経質と温厚のちがいがよく判らなかったようで、触っても無抵抗なのを人に馴れているように勘違いしていました。食虫性なので生き虫を与えていましたが、人前で捕食することはなく、物陰で食べていたりしました。虫を見ると追い回すフトアゴヒゲトカゲとは大違いです。



 岩にスプレーしてやった水を飲んでいるところです。昼行性で昼間は日光浴をします。水もよく飲みますが、水入れを用意してやるよりもスプレーした水をなめる方が良いようでした。乾燥地帯の生き物の典型ですね。



 本種とフトアゴヒゲトカゲは、互いに干渉することはあまりありませんでしたが、日光浴のシーンでは同じスポットで重なっていたりするのをよく見かけました。
 飼育期間中、採餌に積極的になることはなく、2ヶ月ほどで死んでしまいました。今から思えば、単独飼育の方が良かったかもしれません。また、野生生活では特定の季節にシロアリを専食して脂肪を蓄えるという記述も読んだことがあり、容易に飼育できる種ではないのかもしれないとも思いました。

アラビアミミズトカゲ

2015/03/06


 有鱗目中、トカゲ亜目、ヘビ亜目と並んでミミズトカゲ亜目を形成するグループに属する無足の爬虫類ですが、形態的にはヘビよりもトカゲ亜目のヘビトカゲの仲間に似ている気がします。ヘビトカゲは地表性の生き物ですが、ミミズトカゲの仲間は地中性で、穴掘りの名人です。原始的なヘビの仲間であるメクラヘビにも似ていますが、メクラヘビの方がずっとミミズ的です。また、ヘビトカゲ、メクラヘビ、ミミズトカゲの間には進化系統的なつながりはないと思われます。



 全長15cmばかりの可愛らしい動物で、基本的には地中生活です。飼育下ではずっとマットの中に潜り込んでいて、飼育者が掘り起こさないと姿を見ることができません。



 目は小さく視力は弱いです。やや尖った口吻で器用に土を掘ります。虫食いですが、あまり俊敏な虫は捕まえられないと思われるので、飛び跳ねるコオロギよりもレッドローチの方が良いでしょう。筆者は浅い皿を2つ用意し、一方に飲み水を、もう一方に頭をつぶしたレッドローチを入れてやっていました。夜のうちに地表に出てきて食べていました。シロアリ食いに特化したメクラヘビに比べると飼いやすいと思います。



 マットに潜ろうとしているところ。かなり迅速に潜ります。
 本種は胎生なので、持ち腹のメスかペアを入手できれば、飼育下での繁殖は難しくなさそうですが、あまり繁殖の例は耳にしません。よく流通する種ではありませんし。数年前までひじょうにレアなトカゲとして知られていました。
 エジプトミミズトカゲの名称で入手したのですが、アラビアミミズトカゲのエジプト産の個体ではないかと思われます。
 餌もよく食べ、意外と飼いやすいと思いました。マットをある程度多湿にしておくことと、飲み水を絶やさないようにすることが重要だと思います。ただ、多湿好みの生き物の環境は全般的に容易ではないので、コンディションのよくない個体だと立て直しが困難かもしれません。そうした場合は、大きめのケージを用意し、マットに多湿な部分と乾燥ぎみの部分ができるようにし、温度は25℃以上、充分な通気性を確保するといった対処で、立ち直ってくれることを気長に待ちましょう。

コモチミミズトカゲ

2015/03/07


 北アフリカに生息するミミズトカゲです。大きなものは25cmくらいになるそうですが、筆者は20cm以下のものしか見たことがありません。ショップではしばしば珍獣扱いされ、しかも飼いやすい頑健種であるとか、トカゲ用の人工飼料にも容易に餌付くとか説明されていることがあります。この可愛らしくて奇妙な珍獣が飼いやすいのであれば買って帰りたくなりますよね。そんなに高価でもないし。
 ショップの説明はおおむね間違ってはいないと思いますが、筆者の経験では意外と長期飼育が難しいと言わざるを得ません。入荷する個体はほぼワイルドもので、駆虫等のトリートメントもされていないでしょうから、ご家庭での飼育を適切に行なっても、ある時急に調子を崩し突然死んでしまうようなことがしばしばです。CBが出回ればいいんですけどね。飼育下での繁殖の話しはあまり聞きません。



 アラビアミミズトカゲに比べると、しっかりした体つきで頑健に見えます。個体によっては人の手から餌をもらうほど物怖じしないものもいるそうですが、基本的には神経質で、土の中が好きな地中生活者と思った方がよいですね。ただ、けっこう地表に上がって餌を探したり水を飲んだりしますし、ケージが浅くフタがあまいと脱走を試みることさえあります。
 ある飼育者の記録をネット上に訪ねたところでは、マットを浅く敷いても支障はないとのことで、飼育環境に充分に馴化し長期間飼育を継続している個体であれば、それも良いかも知れないと思います。その方が姿を見る機会も増えそうですし。



 頭のズームアップ。目立たない小さな目は視力がひじょうに弱いことを示しています。やはり地中生活者として飼育環境を整える方が良いでしょう。昆虫マットやヤシガラ土を充分に加湿し、浅い皿に飲み水と餌を用意してやります。筆者は頭をつぶしたレッドローチを用いていました。よく食べましたよ。カルシウムやビタミンを補給するサプリメントを付加すると栄養状態はずいぶんよくなります。



 四角いタイルを敷き詰めたような皮膚の形状がユニークですね。タイルの色のちがいがゴマダラ模様を形成しています。胎生種なので雌雄を入手できれば、繁殖が期待できるかもです。本種の複数飼育は問題ないです。

マキシムキングノゾザウルス2

2015/07/02


 飼育を開始して1年半になります。ペアで入手したのですが、メスが半年くらいで死去してしまい、以後はオス1頭で飼っていましたが、これがなかなか人になつかない頑固者でして、人の気配がすると暴れ回り、水や餌の交換時には逃げ回り、バナナやピンクマウスを差し出すと慎重に寄ってくるというありさまでした。それが先日、何を思ったのか筆者が近づくと駆け寄ってきて、ガラス越しに指を舐めようとするのです。
 水入れや餌皿を取り出そうとしても駆け寄ってきます。逃げ回っていた方が作業がしやすかったので、とまどってしまいました。



 1年半も経って突然どんな心境の変化があったのでしょう。これまでも人の手から餌をもらうことはしていましたが、このなつきぶりは極端です。



 ひじょうに動きが早いトカゲなので、なついたからといって油断していると逃がしてしまいそうで気が気ではありません。
 ところが、数日経って近づいてみると、もとの神経質に戻っていました。
 あの馴化ぶりは一瞬の気の迷いだったのでしょうか。それとも今後徐々になついてくるのでしょうか。まったく謎の多い動物です。

マキシムキングノゾザウルス3

2016/04/23


 飼育を開始して2年あまりになります。いまだに人になつきません。飼い始めた当初に比べるとずいぶん落ち着き、ケージに人が近づくだけでバタつくなんてことはなくなりましたけど。ケージを開けるととたんに緊張して固まります。刺激しないように、そっと餌皿や水入れを交換してやらねばなりません。



 餌皿に乗っかってますねぇ。こういう時は餌皿を取り出すのがちょっと面倒です。長いピンセットを使ってそっと体を押し、餌皿から退いてもらいます。



 大好物のバナナやピンクマウスを鼻先に近づけると食べてくれるのですが、それ以外は人の気配がある限り警戒を解こうとしません。頑固にハンドリングを拒絶するツリーモニター類でも、人を見ると餌を当てにして駆け寄ってくるくらいには慣れるのに、まったく可愛げがないですね。2年以上も慣れてくれないのでは、今後も友好を深めることは無理でしょうね。

マキシマムキングゾノザウルス4

2016/11/23


 飼い始めて2年半くらいになりますか、いつも眺めていると判らないのですが、最初の頃の写真を見てみますと、体に対して頭が大きな幼い感じを受ける容姿をしています。それに比べると、最近は体つきがガッシリしてきた気がします。



 ただね、長く飼っているのにいまだに人に慣れないところが可愛げがないわけでして、最初の頃のように飼育者が温室を訪れる度にバタつくようなことはなくなったものの、ハンドリングはいまだに無理、餌を差し出しても食べたり食べなかったり。ツリーモニターなどは触らせてくれないものの、人を見ると駆け寄ってくるていどにはなついたものですけどね。



 バナナは大好きで、初期の頃から食いつきが良かったのですが、最近ではマウスに目がありません。ただ、1匹食べると満足するようで、2匹目を近づけて食いつくことは多くありません。食性的にはアオジタトカゲとよく似ているかもです。ドッグフードもバナナと一緒に入れておくとついでに食べるといった感じです。
 それほど餌食いのよいトカゲではありませんが、体格もしっかりしてきているので飼育に問題はなさそうです。
 本種の飼育にはまた水がひじょうに重要ですが、全身がつかれるていどの水入れを常設してやればそれで大丈夫なようです。

アメリカドクトカゲ

2017/04/24


 本項に記載する種は、環境省の特定動物の指定を受けており、一般家庭での飼養は禁止されています。

 アメリカ南西部〜メキシコ北部の乾燥地帯に生息します。ドクトカゲ科の動物はトカゲの仲間としては唯一の有毒です。砂漠や低木林などに現れ、昆虫や、鳥、その卵などを捕食します。夜行性ですが明るい時間帯に活動することもあります。植生の破壊によって生息数が減っており、アリゾナ、ユタ、ネバダ州では、州法で保護しています。サイテス2群にも登記されています。最大で60cmていどになります。ドクトカゲ科には本種の他にもう1種メキシコドクトカゲがいますが、こちらはさらに大きく気性が荒いですが、本種は比較的温厚です。下顎に神経性の強い毒を有し、日本で府県の条例で危険動物に指定されています。

1

 英語ではヒラモンスターと呼ばれ、マニアの間でたいへん人気がありますが、噛まれると危険な有毒種であることから飼育には自治体の許可が必要であるほか、2013年から獣医師によるマイクロチップの埋め込みによる個体登録が必要になりました。ヒラモンスター(Gila monster)とは Gila川の怪物という意味で、生息地の原住民から獲物に毒を吹きかけて殺す怪物と恐れられていたことに由来するそうです。
 鮮やかな黒とピンクの斑模様がひじょうに美しいのですが、毒々しい色合いだと嫌う人も少なくないようです。写真では確かに毒々しく見えるかもしれませんが、実物を見ると気が変わります。

2

 モンスターの異名とは裏腹に、動作はゆっくりとしていて温厚です。飼育者にもよく慣れます。しかしながら獲物に飛びつく際には突発的な動きを見せます。やればできる子です。誤って噛まれると重傷を負いますから、人に慣れた個体であっても柄の長い竹ピンセットなどで餌を与えるようにします。激しい噴気音を立てて威嚇しますが、このクセは人に慣れてからも直りません。

3

 動物食です。某ペットショップでミックスベジタブルを与えると良いと聞いたのですが、野菜は食べないですね。

4

 マウスはもちろんウズラのヒナなども大好きです。

5

 メンテナンス時にケージから脱走しようとしているところ。噛まれないように気を付ければハンドリングも可能です。ハンドリングに慣れさせると扱いが楽になりますが、決して油断してはいけません。慣れてからでも噛みつくことがあります。

6

 乾燥や低温によく耐えますが、飼育下では大きな水入れを用意してやると、よく水浴をします。
 筆者が資産家なら大きなケージで複数頭を飼育し、繁殖にも挑戦したいところですが、一般人では1頭飼うこともままなりません。アメリカでは養殖も行なわれており、日本のショップに入荷することも皆無ではありません。マイクロチップ埋め込み済みの個体が売られていたりしますが、なかなか高価です。そして自治体の許可を取るのが大変です。自治体によっては許可が降りにくいところもあるようです。

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索引


目次

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