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クスサン5

2014/10/08


 7月上旬に入手した繭ですが、9月になっても一向に羽化する様子がありません。筆者の家の近くでは、野生の成虫が9月上旬には姿を現しています。羽化の様子を観察するチャンスを増やすために、自室で管理しているのがよくないのでしょうか。自室は外気に比べるとかなり温度が高いですから。家が寒冷地仕様なもので、壁には断熱材、窓はすべて2重ガラスでほぼ温室状態ですから。8月中旬までは屋外で管理していたのですが。



 8月21日。羽化に備えて準備をしました。プラケースの側面に羽化の際の足場となるようにウールマットを貼り付け、そのマットに繭を両面テープで留めます。



 プラケースの中の繭たちの様子。これまで屋外で管理していた繭たちを自室に入れ、以後はずっと室内で管理しています。



 そして待つこと約40日。10月2日に3頭が羽化しました。上は羽化後の繭です。繭の上方が破られています。



 羽化した後の繭の穴は、ひじょうに小さく、こんなところから成虫が出られたのか不思議です。おそらくこの穴は柔軟性があって成虫の体が通過する際にはもっと広がったのでしょう。繭の下方には、羽化の際に分泌された液体が残っています。この液体で繭を溶かして脱出口を設けるのでしょう。



 最初に羽化したのはメスでした。朝、仕事から帰宅するとすでに羽化が完了していました。開長が100mmを越えるガは圧巻です。



 毛布のような翅の表面。前翅の紋あたりの拡大です。



 後翅の紋の拡大。ヤママユガの仲間を象徴する見事な目玉模様です。



 頭部には大きな複眼がありますが、口器は見当たりません。繁殖行動のためだけに羽化し短命を終える成虫は、食事を必要としません。



 午後から2頭目が羽化しました。ずいぶん赤みが強い個体です。プラケースから出すときに後翅が破れてしまいました。



 同じクスサンでも、個体によってかなり色調がちがうものです。



 そして夕方近くになって、3頭目が羽化しました。この個体がいちばん大きかったです。色合いは最初に羽化したものと似ていますが、全体的に淡い感じで、後翅の目玉模様もやや色が薄いです。



 3頭を比較してみるとこんな感じ。色合いも模様もそれぞれ個性がありますね。



 プラケースから出してやってもあまり飛びません。羽を小刻みに震わせながら床を這うばかりです。なのでまたプラケースに戻しておきました。ここでしばらく休ませてから食草を入れた容器に移すとしましょう。

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