1_萌萌虫雑記帳.png

オカヤドカリ

2014/10/10


 沖縄からのいただきものです。筆者が子供の頃には、夜店やペットショップでよく見かけましたが、現在は特別天然記念物として保護されており、野生の個体を採集することは禁じられているはずです。ただ、指定を受けた業者が一定期間だけ採集を許されているようで、この時期だけショップに出回ります。



 子供のころ筆者は、大人のアドバイスに従い、水を一面に張った容器に島を作って飼育した覚えがありますが、あれは正しくなく、オカヤドカリは水域を必要としないようです。水は水皿に入れて与えるのが良いようです。雑食性で何でもよく食べます。とくにキュウリなどの野菜がすきなようです。
 息子がまだ小さいころ今から20年以上前に、沖縄に帰省した息子の友だちから何頭かもらったことがありますが、その時は砂を敷いた環境で飼っていました。



 今回(2005年)は、サイト等で飼い方を参照し、砂を敷いた飼育ケースに珊瑚石のシェルターや模造枝で地形効果を設けてやり、水皿と餌皿を用意しました。模造の枝を入れてみましたが、思い貝殻を背負って器用に枝をよじ登ります。



 タラバガニって、ヤドカリ下目だって知ってました? ヤシガニに至ってはヤドカリ下目オカヤドカリ科ですよ。ヤシガニはペンチのように強力なハサミと重量級の装甲を持っていて貝殻を背負いませんが、ヤドカリは貝殻を手放すことはありません。危険を感じると貝殻の中に潜り込み、前肢のハサミでフタをします。サザエのフタみたいにピッチリしたフタです。



 ヤドカリは有名な動物で、海洋性の種では海水浴場でもしばしば見かけますが、これがレアな生き物だったらかなりの珍虫ですよね。巻き貝が死去して残した遺品に潜り込んだまま生涯を送るのに特化した生き物なんて、考えてみれば極めて珍しい進化です。しかも貝殻を背負ったまま自由に歩き回り、まるでそれを体の一部にしているわけです。海洋性のヤドカリの中には、貝殻を背負ってさらにそれにイソギンチャクを2〜3匹くっつけて歩き回るものがいますが、こうなるともはやすごすぎて呆れます。



 ケージ内には、様々な貝殻を転がしておきました。だからと言って、取っかえ引っかえしたりはしませんでしたけどね。
 オカヤドカリは、殻の奥に少量の水を貯めていて、それを用い陸上での鰓呼吸をするそうです。なので時折水を交換するので、体が充分につかれるていどの水入れに新鮮な水を用意しておくと良いでしょう。
 交配も陸地で行ない、メスは幼生が孵化するまで抱卵しますが、孵化した幼生は海に放たれます。幼生の間は海洋生物です。そのため飼育下での繁殖は一般的には不可です。

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

索引


目次

スネさん リーザさん けもの 庭虫
雑虫 クモ 直翅系 半翅系 膜翅系 鱗翅系 鞘翅目 毒虫 魚たち 無脊椎
両生類 カメたち 絶滅動物 くさばな 庭草 雑草 高山植物 飼育と観察 ヒト □飼育動物データ




    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

サイト内検索

NEW ENTRIES


Amazon Kindle 電子出版のご案内
cover4.jpg


★講読には
Kindle 読書アプリ
が必要です。



sijn.jpg






recent comment

recent trackback

プロフィール

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM