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ヤエヤマサソリ

2014/10/12


 日本にも沖縄やその周辺の島には、サソリの仲間が棲んでいます。マダラサソリは日本固有種でそこそこ強い毒を持っていますが、本種はほとんど無毒といえます。八重山諸島にのみ棲息していると言われていますが、エキゾチックアニマルのペット化が進むようになって以降はどうなんでしょうね。小さな虫であるうえ、メスのみで単為生殖するので、他の地へ移動した場合、そこで繁殖するケースも少なくないと思うのですが、東南アジアやオセアニアにはもともと棲んでいる本種がいます。



 成虫でも体長2cmそこそこあるいはそれを下回る小さなサソリです。尾部も合せて3cmという表記もよくされていますが、どうみても3cmの虫には見えません。
 初めて本種を見たときには、フラットロックスコーピオンの幼虫じゃねぇかって思いました。



 頭胸部のズームアップ。こうして見るとなかなかの貫祿ですが、実際には指先サイズの虫です。小型軽量なので、樹木の割れ目などに潜り込んで暮らしているようです。森林性のサソリで、飼育には保湿と通気性を心がけなければなりません。



 性格はおとなしく複数飼育が可能です。小さな容器に昆虫マットを敷いて加水し、その上にシェルターとなるものを置いてやるとよいです。筆者はクワガタムシの産卵に用いた朽木の樹皮を剥いで、それを重ね合わせて地形効果を作ってやりました。
 餌は、ワラジムシやレッドローチの幼虫が良いですね。コオロギは跳ね回ってサソリの手に負えませんし、ミルワームは樹皮を登らないのでサソリと遭遇しません。



 仔産しました。小さなメスが小さな小さな幼虫をたくさん産みました。本種は自然界でもオスはめったにいないそうです。メスだけで単為生殖を繰り返しています。



 幼虫は1週間ほど母虫にくっついていました。この小さな幼虫に餌を調達することを考えると、ひじょうに憂鬱になりますね。



 自立した幼虫たちは、そのまま同じ環境で飼います。スプレーして飲み水を与えると、樹皮を立てておき、幼虫たちが溜まった水で溺れないようにしました。餌は、レッドローチを孵化させたものや、大きな虫をつぶして与えました。採餌の時には樹皮を寝かして、つぶした虫を置いておくと、数頭の幼虫が群がって食べることもありました。



 適度の湿度と通気性を維持できれば、飼育は難しくありませんし、繁殖も期待できるので、サソリに興味をお持ちの方は、この和製フラットロックスコーピオンをぜひ飼育してみてください。通販やネットオークションでも入手できます。ただし、小さな生き虫をコンスタントに供給できることが重要で、はっきり言って餌の調達やストックの方が本種の飼育より面倒かもしれません。

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