ヤシヤモリ
2014/10/15
スレンダーな樹上性ヤモリですがかなり大型になり全長30cmていどに達する個体もいるようです。茶色の体に鮮やかな白いラインが入ることから、ホワイトラインゲッコーとも呼ばれます。飼育繁殖は難しくなく、1度に2卵ずつ壁などにくっつけて産卵します。インドネシア、ニューギニア、ソロモン諸島、ビスマーク群島などに分布しています。

系統は異なりますが、形態や生態がクレステッドゲッコーに似ている気がします。日本でもたくさん繁殖させている人がいる、飼いやすいヤモリです。

典型的な樹上性ヤモリで、神経質で動きも俊敏です。でもトッケイに比べれば扱いやすいです。筆者もけっこうハンドリングしていました。驚かさないようにそっと近づけば、なんとか手に乗せることができました。長く飼い続けるといっそう慣れてくれるでしょう。

たいへんスリムです。ニホンヤモリよりもかなり胴長なので、その分スリムに見えます。


餌は生き虫です。ニホンヤモリのように昆虫ゼリーを与えても食べてくれませんでした。水は時折スプレーして与えます。生き虫にはカルシウムパウダーを振りかけたり、ガットローディングでカルシウムやミネラルを補給するようにするとよいでしょう。

卵は、1度に2個ずつ1シーズンに数回に分けて産みます。他の多くのヤモリと同様です。ものに強固に固着するので、その上からプリンカップなどを被せて保護し、孵化を待ちます。付加した幼体は親とは隔離して育てます。