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アフリカメダマカマキリ

2015/02/05


 タンザニア産の体長40mmていどのカマキリです。アジアに棲息する、コモンフラワーマンティスやヒョウモンカマキリと形態が酷似し、収斂現象(平行進化)の好例とされています。日本でもさかんにブリードされています。



 初令幼虫です。アジアのハナカマキリ系の幼虫も初令は黒っぽいものが多く、2令以降とは別物といった感じです。初令幼虫が黒っぽいのは、アリに擬態していると見てまちがいなさそうです。ハナカマキリの仲間は、幼虫成虫共に周囲の植物に擬態していますが、初令幼虫に限ってはアリに擬態しています。集団で狩りをする獰猛なアリに擬態することは、身を守る上でメリットがあるのでしょう。
 ただし、本種は2令も同じような黒っぽいアリタイプでした。



 これで3令くらいでしょうか。3令以降の幼虫はこんな感じで、植物に擬態した形態を見せます。本種は頑健で成長も早く、育てるのが楽です。ただ、初令幼虫はかなり脆弱で死亡率が高かったです。



 たいへん美しい虫ですね。白と緑のコントラストが目に鮮やかです。頭部のてっぺんに単眼のようなものが1対見えますが、これが単眼だとしたら、セミのそれのように明るさを感じ取る器官なのでしょうか。だとすれば昼行性の昆虫らしい特性だと言えます。その下にある大きくてもあまり目立たない複眼は、動くものを捉えるのに適しています。



 脱皮した脱け殻と幼虫です。成長するにつれて白と緑のコントラストにメリハリが出てきていっそう綺麗です。



 終令幼虫の頭部。これ以前の若令幼虫と異なり、頭部や前肢が淡いピンクに色づいています。



 初令幼虫から1ヶ月半ていどで羽化に至りました。前翅にひじょうによく目立つ目玉模様があります。これが和名の由来ですね。



 目玉模様のズームアップ。目玉というよりも、背の黒いヘビが丸まっているような模様です。なんだか手描きしたような感じですが、筆者が落書きしたわけではないですよ。



 目玉模様は、植物への擬態の役にはたちませんが、危険を感じた際にこうして威嚇ポーズをとると、模様が1対の目になり、より大きな動物の頭部が出現したような効果があります。蛾の仲間にも翅を開くと1対の大きな目が出現する威嚇術を持つものがいますよね。飼育下ではなかなかこのポーズお見せてくれませんけど。

 このカマキリは全長40mmとあまり大きくないので、幼虫を直径3〜4cmの試験管で飼育すると便利です。試験管のフタはスポンジが良いです。脱皮の際にスポンジの底を足場にします。餌用の小さなコオロギやゴキブリは試験管の側面を登れないので、脱皮がじゃまされません。ただし、本種は他にカマキリに比べてガラス面を登るのが下手なので、試験管の中に葉などの足場を入れておきます。葉はフタのスポンジに到達しないようなサイズにします。でないと餌用の虫がスポンジに到達してしまい、本種の幼虫が脱皮する際に餌虫に食べられてしまうという悲劇が起きます。
 時々水を与えます。餌用の虫には餌を与えない方が良いです。餌がカビたり腐敗したりすると、試験管内に不敗臭やガスが漂い、本種にダメージを与えることになりかねません。

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