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シロトビムシ

2015/02/22


 麦の種子や芽を食害する害虫として知られる、体長1.5mmていどの無変態の原始的な微細昆虫です。白いみずみずしい体に小さな6肢を有し、かなりジャンプ力があります。一般的な昆虫は11の腹部体節を有しますが、トビムシ類には6節しかありません。腹部下面に粘管と呼ばれる器官があり、これで必要な水分を吸収します。このことからトビムシ目は粘管目とも呼ばれています。腹端にある二股になった跳躍器官は普段は腹面下部に折り曲げられており、これを保持する器官が外れることによってバネの力が生じ大きく跳躍することがでます。本州以南に分布しています。



 1.5mmの生き物は、筆者が飼育て来動物の中ではたぶん最小です。ケシ粒ほどの大きさしかない虫ですが、食虫性の虫の幼虫の餌として市販されることがあります。筆者も業者から入手しました。ピンヘッドコオロギ(餌用イエコオロギの孵化直後の幼虫)でも生き餌として大きすぎるといった小さな幼虫を育てるのにトビムシは重宝します。



 ミズゴケやウィローモスを加水し、そこそこ多湿な環境を用意してやります。ケージは小さなプリンカップで充分です。トビムシの餌として、様々な乾物が利用できるようですが、入手先の業者のアドバイスにしたがってドライイーストを使用しました。
 小皿にドライイーストを入れて与えてもなかなかそれを見つけられないようなので、直接まいておきますと、順調に食べてくれました。



 飼育を始めて1ヶ月くらいすると、幼虫が増え始め、本格的な繁殖が観察できるようになりました。シミのように恒温乾燥といった特殊な環境を用意してやらなくても充分な繁殖率が望めそうです。湿度過多と餌のやり過ぎに注意し、清潔な環境を維持するとよいでしょう。
 ただ、無変態の虫ですしあまりにも小さいのでおもしろみはありません。シミの方がずっと見応えがあります。顕微鏡観察が得意なら、ミジンコの方がおもしろそうですね。

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