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チビクワガタ

2015/03/01


 体長10mmていどのひじょうに小さなクワガタムシで、マメクワガタと酷似しています。雌雄の判別は大きなクワガタムシのようには容易ではありません。肉食性が強く、他の虫などを好んで食べます。年間を通じて朽木や倒木の中で暮らしていますが、成虫も幼虫も同じところに群生するのは、オオゴキブリの亜社会性と同様です。成虫は灯火にも飛来するそうです。分布は、静岡以西の本州、四国、九州、御蔵島、八丈島。



 形も大きさもゴミムシに似ていますが、6肢は短く走り回ることはありません。大腮は大きいものの捕食生活に向いているようには見えません。ゴミムシ類の大腮はペンチのように噛み砕くのに適した形状ですが、この虫の大腮はあまり機能的ではないように思われます。



 この2頭はかなりサイズ差があり、大腮の形状にも違いが見られます。上の大型のものでは、大腮が欠損あるいは磨耗しているように見えます。朽木に穿孔する生活では大腮の磨耗が激しいのかもしれません。下の小型の個体では、大腮は先端までよくとがり、まだ若い個体であることが想像できます。体のサイズと老若は無関係ですが、大腮が綺麗なことで若いと判断しました。また、下の個体では大腮の内歯も顕著です。内歯も経験と共に磨耗して行くのでしょうか。それともノコギリクワガタのように小さな個体ほど内歯のギザギザが顕著なのでしょうか。



 これは大型の個体ですが、大腮はほとんど磨耗が見られず先端まで綺麗です。ただし、大腮の付け根にはノコギリ状の内歯が見られません。内歯はやはり小型の個体の特徴なのでしょうか。あるいは雌雄の差異ということは考えられないでしょうか。



 飼育環境については、別項のマメクワガタを参照してください。同じものを用意しました。本種は灯火にも集まるという情報もあったので、地表に置いた餌も食べてくれるかと思ったのですが、あまり食べた様子はありませんでした。
 同じように肉食性の強い甲虫のコカブトムシは、地表に置いた餌をひじょうによく食べますけどね。虫をつぶして置いておくと、夜の内に必ず食べていました。



 マットの中に坑道を作っている様子です。写真では判りにくいので坑道の縁に黄色の矢印を付けておきました。マットはアリの巣のように多数の坑道が見られるようになりました。
 しかしながら本種の長期飼育および繁殖は実現しませんでした。

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