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ツノクロツヤムシ

2015/03/04


 全長18〜20mmていどで、形態は円筒形、強いツヤのある漆黒のをしています。雌雄ともに頭部に長靴型の角状突起があります。成虫はブナなどの朽木に坑道を作って暮らし、幼虫のために朽木を噛み砕いた餌を用意する、育児をする虫として知られています。盛夏から晩夏にかけて羽化し、成虫で越冬します。四国、九州の山岳地帯に分布し、一生を通じて朽木の中ですごします。県によっては絶滅危惧種に指定されています。



 クワガタムシとゴミムシの間の子のような位置づけの虫です。ただし生態的にはクワガタムシ寄りで、成虫幼虫共に朽木食です。肉食性の強いマメクワガタやチビクワガタの方がゴミムシ的です。



 小さな虫ですが、なかなかカッコイイですよね。翅鞘には点刻が筋状に並び、前胸背および頭部に角状突起が見られます。



 個体ごとにサイズにかなり差異がありますが、雌雄差は顕著ではありません。



 頭部のズームアップ。闘牛って感じしません? ランボルギーニだ。



 前胸と中胸の境界はよくくびれています。捕まえるとギーギー音を立てますが、必ずそうではありません。立てないことの方がむしろ多いくらいです。カミキリムシをはじめ、胸部の継ぎ目を前後させて威嚇音を発する甲虫はけっこういますよね。



 クヌギ材の朽木を加水してマットに埋め込んだ、クワガタムシの産卵セットと同じものを用意し、その中で飼うことにしました。マットの中に多数の坑道を造りました。時折、地表に出ているのも見かけました。あまり動き回らないと聞いたことがあるのですが、そうでもないです。せっせとたくさんの坑道を造っていました。

 本種は、成虫と幼虫が共に暮らす亜社会性を有します。だいぶむかしですが、ある大学の研究室がサイトで、成虫が幼虫を育児する様子を動画で紹介していました。成虫が幼虫のために朽木を細かく噛み砕いて与えているのです。クワガタムシのメスも朽木を噛み砕きそこへ産卵しますが、成虫が朽木を噛み砕くことによって、植物繊維を消化するのに必要なバクテリアが幼虫に受け継がれるのでしょう。ウサギやオマキトカゲの母親が子供に自らの糞を与えるのと同じですね。

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