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フィルビー君

2013/10/04


 フィルビートゲオアガマは、ニシキトゲオアガマの亜種です。マリトゲ君が、ディスパートゲオアガマの亜種であるのと同じですね。亜種名が商品名(あるいは和名)になるのはいかがなものだと言う方もいますが、それは重要なことなのか? なんて筆者は適当に考えています。ただ、マリトゲ君とちがってフィルビー君をニシキトゲオアガマとは別の独立した種であるとすつ見解もあるそうですよ。この辺りの定義づけに関しては専門家が楽しく議論されればよろしいでしょう。



 クジャク君とは近縁の間柄で、色あいもよく似ています。本種の方が明るい色あいで、本種の方が美しいとか鮮やかであるとか、クジャク君はやや地味だとか、そうした見解がほとんどのようですが、色彩が明るければ美しいのかどうかは主観の問題だと思います。筆者の主観では、クジャク君が緑がよく目立つのに対して、本種は全体的に青みが強いという印象です。斑紋の黄色の部分もかなり明るく、近くでじっくり見ると、筆者が感じている青みはよく判らなくなります。
 アガマ科のトカゲでも色物は、体が冷えていると体色が暗くなったり地味になったりし、よく温まると鮮やかな色彩になるという変化が見られ、本種もそうなのですが、本種やクジャク君はその中でも冷えても色落ちしにくい方だと思います。またトカゲの色彩は感情にも左右されます。ハイテンションの時の方が色鮮やかです。あるいは異性を身近に意識した場合のオスが婚姻色を強烈に発色するような例も多いですね。ちなみに色変わり名人のカメレオンではメスが婚姻色を呈しますよ。




 ↑ 背中のみならず腹面も色鮮やか。

 フィルビー君もクジャク君同様に温和で、同居中のトカゲたちともすぐに和合しまいた。彼らに社会性があるのかどうかは解りませんし、コロニーを作って暮らしているようなことも聞いたことがないのですが(トゲオアガマでもコロニーを作るものはいます)、共同生活に向いているトカゲであるとは言えるでしょう。飼い始めの頃は、他のトカゲたちが採餌していると、つられて餌場に駆け寄るといった形で餌の食べ方を覚えましたし、他の個体と重なり合って日光浴するのも大好きでした。サバク君のように周囲を蹴散らして場を独占しようとしたりは決してしません。
 本種も筆者が入手した2000年当時は、ワイルド個体のみの流通でしたが、筆者が入手した個体のコンディションが良好だったのか、本種自体が頑健なのか、飼育してしばらくするとよく肥えて来ました。
 これはいけると安心したのもつかの間、やがて徐々に痩せてきて、飼い始めて数ヶ月で死に至りました。クジャク君たちと同じ末路でした。これまで、トゲオアガマの飼育が短命で終わるなどほとんど経験しなかったので、トゲオアガマでも色物は虚弱なのかなぁ、なんて思ったものですが、今から思えば、きちんと駆虫していなかったせいではないかと考えています。ちなみに、筆者が飼育したエジプト君やマリトゲ君もワイルド個体で、最初は飼育者を警戒しハンドリングもままならぬ状態でしたが、やがてベタ慣れになり良好な健康状態を維持しました。彼らに比べると、本種もクジャク君も採集して間がないワイルドものなのに最初から容易にハンドリングできて、飼いやすいと思ったのですが。なんだかよく解りません。




 ↑ 同居中のマリトゲ君と仲良く日光浴。

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