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ウィッキー君

2013/10/04


 ハードウィッキーといういささかオシャレな(筆者はそう感じた)学名の付いたトゲオアガマで、和名はハードウィッキートゲオアガまたは、インドトゲオアガマです。パキスタンから北西部にかけてという分布状況は、トゲオアガマとしては最も東方になります。はるか西のアフリカやエジプトに棲息するものと比べると、体がスリムで頭部は高さがあり顔つきも個性的です。尻尾は細長く棘が細かく武器としては役不足です。全長は大きくなっても30cmそこそこでトゲオアガマとしては小さな方です。温和で複数飼育に向いており、飼育者にも比較的早く慣れてくれます。野生で集団営巣する習性があるそうです。



 スリムな体つきは偏平型よりも筒型に近く、少々胴長に見えます。いろいろユニークなトゲオアガマです。基本的には明るい灰色ですが、背中が少し色濃くなり細かい模様があります。黄色みを帯びて見えることもありますが、これはたぶん体が温まっている時です。
 ショップでは、アフリカ産のものより多湿を好むと教えられ、週1くらいで温水浴をさせていました。最初は少々怖がっていましたがすぐに慣れてお湯の中でくつろぐようになりました。食性は他のトゲオアガマと同じで植物食メインです。時おり生き虫も与えましたが喜んで食べていました。
 おとなしい、物おじしない、丈夫そして可愛いと、いいことずくめのトカゲです。可愛いに関しては主観の問題ですけどね。





 ショップでは多湿を好むと教えられましたが、このことを誤解するとダメージを与えてしまうかもしれません。ケージ内を多湿にする工夫をするなどしない方がよいと思います。要するに他のトゲオアガマと同じ環境で飼えますし、他種との同居にも向いています。他種との同居の場合、他種の方に協調性のあるものを選ばないと、本種がいじめられることになります。


 ↑ アオジタトカゲと仲良く同居中。筆者のところではこの同居はうまくいっていたが、けっしてお勧めできない。他の多くのアガマ類を含めたまたま絶妙なバランスを呈したものの、これが永続的に続くとも限らない。

 筆者宅では、数種類のトゲオアガマとフトアゴヒゲトカゲ、そしてアオジタトカゲも同居していましたが、この混合はけっしてお勧めできません。まず、アオジタトカゲがやがて獰猛さを発揮するでしょう。アオジタトカゲとトゲオアガマたちとでは食性も少々ちがっていて、アオジタ君の方はフルーツや生き虫に目がありません。その辺も配慮して給餌しないといけないし、アオジタ君が先に棲んでいるケージにウィッキー君を入れたりすると、ご馳走が転がり込んだようなものです。
 生き物同士の相性や入れる順序、餌選びといった要素が、すべてのトカゲに対して満たされなければ、達成できない混合生活です。それを上手くコントロールしたことを自慢したいわけではありません。筆者宅でコントロールできていたのは、たまたまであってそれも永続的には続かなかったかもしれません。観ている限りではかなり長期間問題は発生しませんでしたが、今から思うといつトラブルが発生してもおかしくない状況だったと思います。今後は我ながらこんな無謀な混合飼育はしないでしょう。


 ↑ 同居中のフトアゴ君と日光浴。この取り合わせは問題ないと思われる。

 ウィッキー君と同居可能なトカゲは、植物食が中心で温和な正確なトゲオアガマや、人によく慣れたフトアゴヒゲトカゲ、砂漠性のスキンク類などですかね、筆者の経験では。ウィッキー君自身は、複数飼育に適したトカゲで、彼が同居者を攻撃することはないでしょう。また、ウィッキー君やフトアゴ君には、スプレーで水を飲ませたり、温水浴も効果的ですが、同居者の中に、エジプト君のようなアフリカ産やアラビア産の者がいる場合、それらはスプレーや温水浴を嫌がる場合もあります。世話する場合は、使い分けを行ないましょう。筆者は、エジプト君やサバク君も強引に温水浴に慣れさせたりしてましたけど。それが飼育者への馴化が充分でない場合は、ストレスになり拒食等のダメージにつながることもあります。


 ↑ 水を飲んでいるウィッキー君。同居者にエジプト君なんかがいると、水入れも砂で埋められてしまい役に立たない。

 砂漠性のトゲオアガマと若干湿度を好むものを同居させるのに、筆者はバーベキュー網を使って、砂場の上に上層部を設け、そこにひっくり返せない重い水入れを置くという方法をとり、たいへん上手くいっていましたが、これも今後はやらないでしょう。バーベキュー網は、砂場と水場を分断するのに理想的であるものの、トカゲたちにとっては歩きにくいという欠点があります。


 ↑ 水場を覚えたウィッキー君は、水を飲んだり水浴したり、大いに水入れを利用していた。


 ↑ バーベキュー網を使った、砂場との分離層は水入れや餌皿を、砂で埋められることから守るのによいが、トカゲたちが歩きにくいという欠点がある。右下2頭がウィッキー君。

コメント
はじめまして、こまちょふという通りがかりのものです。
うちにも1匹ハードウィッキーがいます。
トゲオは今まで8匹ほど飼育しましたが最後の生き残りがハードウィッキーです。
トゲオのなかでも頭が丸っこくてメッチャかわいいですよね?
性格も温厚です。
ハードウィッキー仲間に出会えてうれしいです〜♪
  • こまちょふ
  • 2014/01/15 7:35 AM
こまちょふ様。
トゲオアガマは頑健で飼いやすいわりには、長期飼育が困難な場合が多いですよね。これはペットトレードにのる個体の多くが野生採集個体のせいなのでしょうか。それとも飼育側に問題があるのでしょうか。
個体によってはなかなか人に慣れない子もいますが、ハードウィッキーは慣れやすい子が多いですね。
筆者はじつは現在はエジプトトゲオアガマしか飼っていません。ひさしぶりにウィッキー君に触りたいです。
  • 筆者
  • 2014/01/15 5:49 PM
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