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カブトムシ4

2015/06/14


 去年の若令幼虫の頃からプリンカップで管理してきた幼虫たちですが、大型の虫の飼育には狭すぎると、ベテランの愛虫家たちの苦笑をかいそうですね。でもこれにはちょっと思惑がありまして、すなわち深さが足りないマットだと開放型の蛹室を作らないかと期待したわけです。



 どや? 思惑どおり開放型の蛹室の完成です。正直こんなにうまく行くとは思いませんでしたけど。
 前蛹はゆっくり回転子ながら穴を拡げてゆき、内壁に糞を塗り付けてゆきます。身をくねらせる回転運動で内壁を丁寧になぞりながら、すべすべの綺麗な蛹室を作ります。
 蛹室は前蛹に対してかなり広いですね。内壁がすべすべになっている様子も見てよく判ります。筆者のこれまでの経験では、幼虫がひじょうに小さいまま成熟した場合に地表にすり鉢状の蛹室を作ることがあったのですが、今回はそこそこ大きな個体です。地表に蛹室を作ったのはマットの深さが充分ではなかったためでしょう。



 同じように地表に開放型の蛹室を作っている個体がありました。やはり内面のすべすべの綺麗な蛹室を作っています。プリンカップの側面に接している部分が窓状になっています。
 この個体はすでに蛹化しています。メスですね。



 こちらはオスの蛹です。浅いプリンカップだと開放型の蛹室を作る確率がひじょうに高いことが解りました。ほぼ円形のひじょうに大きな蛹室を作りましたね。
 地中に作られる蛹室の場合、オスでは角状突起の伸長を見越した縦に長い形になりますが、地表に作る場合はこうして円形に広がってしまうようですね。地表型の蛹室の場合、地中型とちがって横型すなわち蛹が寝る恰好になりますので、蛹化の脱皮の際の屈伸運動によってどの方向を向くか解らないので、このように円形に広いと安心ですね。




 頭部角状突起が充分に大きな立派なオスの蛹が得られました。これほど大きな個体が地表に蛹室を作るのを見たのは初めてです。

 カブトムシの飼育者は、この虫が縦型の蛹室を作ることを知っていますが、このように横型の蛹室に仰向けになった状態の蛹が無事に羽化を迎えることができるのでしょうか。
 今回のケースでは前蛹も雌雄の蛹もすべて仰向けになっていました。
 筆者のこれまでの経験では、地中で蛹化したものを掘り出し、マットに適当なくぼみをつけてそこに蛹を置いておくと、羽化不全を来したり、羽化に失敗して死去することがほとんどでした。そこで紙で筒を作ってその中に蛹を入れ、縦向きの姿勢を維持できるようにしてやると、羽化の失敗はほとんどなくなりました。
 ひじょうに小さな個体が自ら地表にすり鉢状の蛹室を作った場合は、その中でも羽化に成功していました。
 今回はいずれも自分で作った蛹室なのですが、この状態でもうまく羽化できるのでしょうか。それとも紙筒蛹室を設えてやるべきでしょうか。

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