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コーカサスオオカブト

2015/06/18


 ホームセンターなどでもよく見かける大型のカブトムシです。16年前、オオクワガタ等のブリーディングを手がけている友人の紹介で本種を入手したことがありましたが、当時のまともな値段で買っていたら何万円もしたと思います。それが今ではペアで2000円以下という国産のカブトムシと変わらないような価格で市販されているのです。最近の外国産甲虫事情はどうなっているのでしょう。日本国内でのブリーディングが進み、虫があふれているのでしょうか。
 最近は昆虫もネットオークション等で適当に見るばかりでしたし、本種のような虫にはほとんど興味がありませんでしたが、駅前のホームセンターで、そこそこ立派な個体が安価でプリンカップに入れられて並んでいるのを見ると、虫自身よりも虫の流通事情の方が気になってきました。
 そこで、昆虫の輸入を行なっている業者のサイトを見てみますと、さらに安価でしかも野生採集の輸入ものがたくさん販売されていたのです。ジャワやスマトラには大型甲虫があふれかえっているのでしょうか。



 南米のヘラクレスオオカブトと並び、世界最強のカブトムシと称せられるひじょうに気の荒い虫です。原産地が日本から近いことと年間を通じて捕獲できることから安価で輸入されているとのことです。たくさん流通しているということはそれだけ需要もあり、むかしより飼いやすくなっているということなのでしょうか。熱帯産の虫とは言え、高山に生息しているので、日本の暑さには耐えられず長生きしないというのがかつては定説になっていました。日本で累代飼育されたものが暑さへの耐性をつけてきたというのなら話しは解りますが、野生採集ものはそうはゆきません。実際にどうなのか購入してみることにしました。
 オスでは、前胸背板に1対、頭部に1本の計3本の角があります。全長60mm〜130mmと、日本のカブトムシとは桁外れに大きいです。



 大型のオスでは、前胸の角の間にもう1本、小さな角があります。この個体で全長90mmくらいです。



 正面から見るとまるで闘牛ですね。



 ひじょうに長く強力な前肢。6肢とも力が強く、何かにしがみついた場合引きはがすのは容易ではありません。手につかまらせたりすると流血は、まぬがれません。



 メスはオスに比べるとかなり小さく地味です。全体的に黄毛を生じているのは日本のカブトムシのメスと同じですが、前翅が緑色を帯びているのが特徴です。オスの場合は緑色の金属光沢があり輝いています。



 前翅があまり緑色を帯びず、やや赤みのあるメスも多いです。



 全長100mmを超えるオスは前胸の大角が湾曲し迫力があります。このオスで6000円、業者の表記では115mmとありましたが、筆者が物差しを当ててみると105mmていどでした。ま、どうでもよいのですが、大型のオスでは1ミリ1000円といった感じで値が上がります。



 雌雄の比較。まるで別の種類の虫のようにサイズ差がありますが、カブトムシやクワガタムシの仲間はだいたいこんな感じですね。



 ヘビを飼うのによく使ってきた大型のプラケースにメス4オス1の比率で飼うことにします。大量に繁殖させようなんて気はなかったのですが、筆者の勘ちがいで、たくさん虫が送られてきてしまったのです。
 オス115mmのペアと、オス93〜95mmのペアを注文したつもりが、後者の方が5ペアの価格だったんですね。90mm台のオスの価格は600円ほどという計算になります。唖然とします。メスは単品で550円でした。



 サイズ比較のために3頭を並べてみました。夜行性の虫ですから昼間は暴れないでしょう。



 と思いきや、小さなオスの方がいきなり仕掛けて来ました。やはり気が荒いですね。全長差は10mmていどですが、ずいぶんと体格差を感じますね。



 仕掛けられたオスも即座に応戦し、あっという間に小さな方を挟み込んで木から引きはがし、跳ね飛ばしてしまいました。おそろしい力です。
 筆者はオスを持ち上げようとして前胸と前翅前縁の間に指を挟まれ流血しました。そう言えば以前に友人が、オオカブトのこの部分はペンチだって言ってました。

 ということで、ずいぶん安値になってすっかり値打ちが下がってしまったキング・オブ・ビートルですが、うちで長生きしてくれるでしょうか。ちなみに16年前の飼育記録では、成虫は約1ヶ月半で死去、8月の猛暑が耐えられなかったようです。メスはわずか数個の卵を産んだものの孵化には至りませんでした。
 エアコンを効かした室内ですと3〜4ヶ月うまくゆけば半年ていど生きながらえると言います。自然界では羽化から2ヶ月ほどすると符節の壊死による欠損等の劣化が進み、間もなく死去するそうです。これは日本のカブトムシと似たような感じですね。

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