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ヒメオドリコソウ

2013/10/12


 草丈数センチの小さな植物で、わずか数ミリの小さな小さな花を付けます。これでも筆者宅の大型草チェリーセイジと同じシソ科の植物です。ヨーロッパ原産の帰化植物らしですよ。都会化が進んだところではそれほど見かけませんが、筆者の住む山岳地では、そこここに群生しています。姫踊り子草なんてじつに可愛らしいネーミングですが、その名の通りとっても可愛い草花です。
 むかしから大好きで、山にハイキングに行った時などにこの小さな妖精と出会うと幸せな気分になったものですが、今ではうちの庭の中にお目見えするほど身近な植物です。
 よく似た雑草にホトケノザという植物があります。同属の近縁種で、おもしろいことに両者は一緒に並んで生えていることがよくあるんですよね。筆者は、むかしは両者を共にホトケノザと呼んでいましたが、本種にヒメオドリコソウの名があることを知ってからいっそう好きになりました。


 ↑ 群棲している様子。

 ヒメオドリコソウとホトケノザを見分けるのは難しくありません。本種の方は、上の方の葉が桜色に色づき、その付近に咲く花が目立たない感じですが、ホトケノザの葉は緑のままで、花との色のメリハリがあります。花の色は本種がピンクなのに対し、ホトケノザのそれは紫がかっています。ホトケノザの方が花が目立って少し派手ですか。その分ヒメオドリコソウは葉も綺麗ですけどね。


 ↑ 花の拡大。ミニマムだがユニークな形状をしている。

 ヒメオドリコソウの方が群生の規模が大きくなる傾向があるようです。相対的に数も多いですかね。ホトケノザは、うちの庭でも孤独に咲いているのが時折見られます。
 春の七草にホトケノザというのがありますが、あれはコオニタビラコというキク科の植物で、本種は食用にならないそうです。こちらの方が花の付き方が仏の座っぽいと思うのですが、どうしてコオニタビラコが春の七草のホトケノザとして知られるようになってしまったのでしょう。ネットなどで調べると、シソ科のホトケノザの方がヒットしますから、まちがってシソ科の方を七草がゆの中に投じてしまった人もいるのではないでしょうか。困ったものです。ちゃんとしてほしいものです。


 ↑ こちらはホトケノザの花の拡大。他のイネ科植物の葉が写り込んでいる。下手な撮影ですみません。


 ↑ ホトケノザの個咲き。小さいので見過ごしてしまいそう。寂しい。

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