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トラペコの両親

2013/10/12


 前回は、産卵の話しをしましたが、孵化までまだ少し時間がかかるようなので、その間にトラペコの両親の話しをしておきましょう。
 トランスペコスラットスネーク。サバクナメラの別称を持つアメリカ合衆国の南西部に棲息するラットスネークです。その別称とは裏腹に、アオダイショウやコーンスネークなどのナメラ属とは異なる属に分類されています。
 頭部は高さがありその頂上にまん丸の目玉がよく目立ち、とても愛嬌のあるルックスをしています。これほど目玉が目立つヘビも珍しいです。可愛い風貌のくせにじつはひじょうに獰猛という動物は爬虫類や魚類の中には少なくありませんが、本種はその風貌どおりの優しいヘビです。
 筆者は、爬虫類を飼い始めて以来ずっと、コーンスネークが最も扱いやすいと思ってまいりましたが、2年前に本種と出会ってからその考えを訂正しなくてはならなくなりました。人によく慣れ、飼育者の気配がすると寄ってくるようになるのはもとより、ハンドリングをまったく警戒しません。いかなコーンと言えども不意打ち的に触ると、ピクッと驚いた反応をするものですが、本種はまったく動じません。頭から手を近づけても動じないほどです。
 ただ、人の手から餌をもらうのが苦手みたいで、給餌はどうしても置き餌になってしまいます。餌を差し出すと興味を示すのですがなかなか噛みつこうとせず、しまいには飼育者の方にどんどん近づいてくるしまつ。いったい何がしたいんでしょうね。かと言って餌食いが悪いわけではなく、拒食することはあまりありません。飼育環境に慣れるまでは、置き餌を見つけられずに、それが拒食と見なされてしまうことはありますが。
 2年前の夏にメスの成蛇を入手し、その秋に一回り小さいオスを入手して同居させたところ、1年前の夏に自然孵化により4頭の幼蛇が生まれました。メスがあまりに人懐っこく、オスは導入当時そうでもなかったので、このメスが特別なのかとも思ったのですが、やがてオスも同じようによく馴れました。ただ、これまでに人の手から直接餌を食べたのはメスのみで、それも数回のみです。ハンドリングに関しては雌雄共に同じように良好で、この性格は本種に共通するものと思ってまちがいないでしょう。


 ↑ 飼育中のトランスペコスラットスネークのペア。右の頭がメス。オスは胴体後部になるにつれて模様が黒くなり、その他の部分が白くなる。メスは一貫して黄色味が強く、模様も黒くならない。オスは黄色色素が減退するアザンティックの傾向が見られる。

 昨年、自然孵化により得られた幼蛇たちは、両親とは似ても似つかぬ性格で、人を見ると逃げ回り、手を近づけると果敢に攻撃してきました。幼蛇のうちはトラペコもこんなもんです。マウスを餌と認識することもできず、広いケージでは飲み水も見つけられません。初心者が育てるには、ある程度成長し餌づいた個体が良いでしょう。
 去年は4頭が孵化しましたが、今年は全部無事に孵ると5頭になります。強制給餌を含め世話がたいへんです。さまざまな色あいの子が生まれるといいな、と期待しているところです。

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