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アヤメ

2013/10/15


 アヤメ、ショウブ、カキツバタの見分け方って知ってます? 筆者の家の庭にもそれっぽいのが毎年きれいな花を咲かせるのですが、これらの花の名称はそれぞれちがった植物を表すものなのでしょうか、それとも1つの植物の別称なのでしょうか。結論から申しますと、それぞれ別の植物です。
 観光名所で、アヤメ池やショウブ園なんてのが日本各地にあって、漢字にするとアヤメもショウブも菖蒲となり同じなのですが、アヤメとショウブは異なる植物です。花札にも登場する花ですから、アヤメやショウブがどんな花なのかは、みなさんご存じかと思いますが、いずれも青から紫の独特の形状をしたかなり大きな花です。
 まずアヤメですが、花弁の根元に黄色い紋と白い編み目模様があります。筆者的には白いのはシワ模様にしか見えないのですが、古来より編み目模様と言われてきました。
 次にショウブですが、ショウブ園で色とりどりのものが咲いているのは、じつはハナショウブという植物で、様々な色のものは改良品種です。ハナショウブには黄色い紋はありますが編み目模様がありません。
 カキツバタ、これもアヤメやハナショウブとそっくりな花を咲かせますが、紋が白くなり編み目模様ありません。
 そしてそして、ショウブという植物がじつは別に存在し、アヤメ、ハナショウブ、カキツバタが、アヤメ科の植物であるのに対して、ショウブはショウブ科(またはサトイモ科)に属し、黄緑色の地味な花を咲かせます。5月の端午の節句に行なわれる菖蒲湯という行事に用いられるものは、ショウブ科のショウブであって、アヤメ科のハナショウブではありません。菖蒲湯に使うのがショウブであり、菖蒲園で咲くのはハナショウブです。ショウブとハナショウブの共通点は、双方とも単子葉類で似たような長葉を持つということくらいです。
 古典に登場する植物の名称は、別項で述べたホトケノザもそうですが、混沌としてややこしいことがあります。困ったものですね。




 ↑ 筆者の庭に咲くアヤメ。





 筆者の家の庭には、紫と白のアヤメが毎年咲きます。ところが白い方が、アヤメかどうだか怪しいです。花弁の根元にはアヤメ独特の編み目模様があるようには見えますが、黄色の紋がありません。黄紋がないと、上述の区分に当てはめるとカキツバタということになりますが、アルビノ品種で黄色が消失しているのかもしれません。花の形状も紫のものとは少しちがいますし、ハナショウブの可能性もある(筆者はこの可能性が強いと思っている)のではないかと。
 名称と同じように花そのものも混沌としています。そもそもこれらを庭に植えたのは誰なのか、そこがもっとも混沌としていたりします。

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