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厳重梱包の恐怖

2015/07/07


 今日は七夕なので愚痴ります。動物愛護法によって爬虫類の通販が不可になったのもたいがいムカつきますが、両生類はOKの意味が解りません。両生類や魚類は花なんでしょうか? ヤモリは虐待したらあかんけど、イモリはべつにいいじゃんって、どゆこと? 一文字ちがいなのに。
 でもここでイモリだって可哀そうじゃんって主張して、またぞろ動物愛護法が改正されて両生類も不可になったら、アカハラとかモリアオとかとっ捕まえてネットオークションとかに出品している人たちが怒るでしょうね。
 とある掲示板で、繁殖して飼いきれなくなったヘビの里親探しをネットオークションでやったらダメだと言われたんで、野に放ってやったとコメントしている人がいました。

 昆虫や変な虫業界のネット取り引きは熱いですね、いまだに。筆者は山に住んでいながら森に分け入って虫を探すのが面倒なので、ネットの海に出かけることが少なくありません。メジャーなマニアの人たちとちがって筆者は、野山に分け入るとけっきょく誰も振り向かないようなしょうもない虫を捕獲してきて飼おうとしたりして、けっきょく殺してしまったりするわけです。ネットの海に探しにゆけば、飼育ノウハウ付きでおもしろい虫が見つかり、筆者のような未熟者でも無難に飼えたりするわけです。それでも邪道なことやろうとして失敗しますけどね、いまだに。

 で、ここからが本格的な愚痴です。虫を送っていただくのはひじょうに楽しみでワクワクするわけですが、生体のコンディションを維持するための厳重梱包には苦しめられることが多いですね。指先サイズの虫が1頭ずつプリンカップに収容されていて、それが大きな段ボール箱に納まっています。段ボール箱を開くと、新聞紙の山が際限なく出てきます。虫の梱包を解く作業は、延々と新聞紙を取り除き、しわを伸ばして畳むという作業の繰り返しになります。いったい何十枚新聞紙が入っているのだろう、とってもとっても次々に新聞紙が出てきます。かたわらには適当にしわ伸ばしされ適当に畳まれた新聞紙の塔が、どんどん成長して行きます。ガサゴソと耳障りな音を立てながら、延々と新聞を畳むのはキッパリ言っていじめです。真夏あるいは真冬の作業は拷問です。なんでも白状するから許してくれと懇願したくなります。
 ご立派な新聞紙の塔が屹立する頃、ようやくお出ましになったプリンカップの数々。それらを箱から取りい出し、さらに底敷きになっている新聞紙と格闘して塔の高さを更新し、ついに段ボール箱の底というゴールに到達したなれば、段ボール箱と新聞の塔を縛って廃品回収に出せる状態にします。ほんと、よっく働きました、無賃で。
 真夏ならば、凍らせたペットボトルが同梱してあったり、真冬なら使い捨てカイロが入っていたりして、その処理にもげんなりさせられます。
 満身創痍して完成させた資源ゴミのかたわらには、小さなプリンカップが並んでいます。これらを収穫するために、わしはあの膨大な量の新聞紙と戦い、ご大層な資源ゴミを築き上げたのかぁ。一気に老け込みました。
 プリンカップにはまた、ひとつひとつティッシュなんぞが詰め込んであり、虫と接近遭遇を果たすにはカップを開封してティッシュを取り除かねばなりません。カップのフタがセロテープで厳重に留めてあったりします。
 いーーーーっとなりながらセロテープをはがし、プリンカップを開封し、詰め物を取り除きますと、お目当ての小さな小さな虫が、フンとふんぞり返っています。労苦が報われる瞬間です。
 イーーーーーーッとなりながらすべてのプリンカップから虫たちを取り出し、あらかじめ用意しておいた飼育ケージ、手のひらサイズのプラケースに虫たちを収容します。
 小さなプラケースが今後の虫たちの生活の場のすべてです。こんなに小さな場所に納まるものが、あの壮麗な梱包に入っていたのかと思うと唖然とします。

 でもね、虫を発送する人の苦労もまた大変なわけですよ。何度も確認しながら注意深く梱包し、発送先から無事届いたぜの知らせを受けるまで、死着しませんように死着しませんように死着しませんように死着しませんように死着しませんようにと祈り続けるのです。
 虫の配送の、なにか良い方法ってありませんかねぇ。
 最近は注文してませんが、餌用活コオロギや活ジャンボミルワームが届いた場合の開封にもずいぶん苦しめられました。段ボール箱を開けると、クシャクシャに丸めた新聞紙の森の中で数百匹のコオロギが跳ね回っているわけです。これをストック用のケースに移す作業はキツかったですねぇ。手を抜くと虫が逃げますしね。ジャンボミルワームはフスマの粉の中に潜っている虫をせっせと発掘してストック用のケースに移動させます。まるで悪夢です。

 虫の輸送と厳重梱包との戦いは無縁なものにはなり得ないのでしょうか。我々は虫を送っていただこうとする限り、この地獄をまぬがれられないものなのでしょうか。
 筆者が虫を誰かに送りつけるというシーンはあまりありません。でも皆無ではありません。あるとき小さな虫を20頭ばかり発送することになった筆者は、それらを1頭ずつピルケースに入れることにしました。ピルケースは10個ばかりの個室が数珠つなぎになっていて、それぞれの個室にフタがついています。すべての個室に小さな空気穴を開け、すべての個室に加水したティッシュを少量詰め、そこへ1頭ずつ虫を閉じ込めて行きました。虫を収容したピルケースを小さな発泡スチロールの入れ物の底に、ガムテープを筒にして両面テープ状態にしたもので貼り付け、発泡スチロールのフタをクラフトテープで留めれば梱包は完成です。
 梱包がひじょうに小さいうえに開封も楽だしゴミもあまり出ません。真夏でも虫を生きて届けることに成功しました。これは先方にも喜ばれましたよ。発泡スチロールの断熱効果はすごいので、保冷剤を入れなくても虫が蒸し焼きになることはありませんでした。

 ナイヤガラだったかジャングルだったかアマゾンだったか、なんかそんなトロピカルな名前の大手通販ショップがあるじゃないですか。あそこも梱包が簡素でゴミも少なく、しかも破損なども発生しないとっても開封者に優しい方法を採っていますね。虫の輸送にもあんな感じの画期的な方法が考案されないものでしょうか。

 いつだったか、100頭ばかりの虫を100個ばかりのフィルムケースに個別梱包して送ってもらったことがありました。途中で、この作業はいつ終わるのだろうと、妙な幻想に取り憑かれそうになりました。セロテープをはがしてもはがしてもまだまだ山のようにフィルムケースがあり、作業をなし遂げたあとのプラゴミの山にも愕然としました。もちろんその前に新聞紙たたみ作業もされられました。あの時ばかりは、もう虫を送ってもらうのはやめようかと真剣に悩みました。

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