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第3の目

2013/10/17


 トカゲの第3の目をご存じですか? ムカシトカゲという進化系統上ひじょうに古い爬虫類に分類されるトカゲには、頭のてっぺんにそれがあります。目といっても通常に視力を持つものではなく、光受容体を持つ小さな器官で、これで明るさや太陽の位置を知ることができるそうです。
 頭頂眼といわれるそれは、じつは他の両生類や爬虫類にもあるようで、日光の方向をこいつで見極めることにより自分のいる位置を知るとも言われています。つまり頭頂眼のおかげで迷子にならないということです。迷子にならないってことは、迷子になると困るような生態を持つってことでしょうか。テリトリーや巣を持つ生き物であれば、餌探しに出たり異性とデートしたりしたあと、自分の巣へ帰る必要があるでしょう。子育て中の鳥なんかも、ヒナに餌を運ぶには、自分が巣からどれくらい離れたどの位置にいるのかを把握しておく必要があります。
 トカゲにもテリトリーを持つものはいるでしょうが、巣作りや子育ての話しはあまり聞きません。では、頭頂眼なるコンパスの必要性はどこにあるのでしょう。
 ムカシトカゲの頭頂眼は、成長するにつれて消失して行くとも聞いたことがあります。子供の時ほどコンパスが必要なのでしょうか。親と同居している子供にとって、ちょっくら冒険に出た場合、親のそばに帰還する能力がなくてはならないってことなのでしょうか。……つまりトカゲでも子育ての習性があると?
 筆者が長年飼っているフトアゴ君の頭を調べてみましたところ、確かにそれらしきものが確認できます。そして彼らは飼育下では一夫多妻でひじょうに良好な暮らしを送ります。神経質な個体で、単独飼育では食欲不振なものも、団体生活にすると食欲を回復することも少なくありません。また、年齢差のある個体同士の同居も可能です。あまりサイズ差があると、小さな個体が大きなものに誤って噛みつかれて負傷することもありますが。
 幼体や若いメスは、大きくて強いオスのいる集落にいることで安心できるようなのです。
 トカゲ類は育児も営巣もしない孤独な生き物のように思われがちですが、鳥のような明確な巣は作らないものの、社会性がまったくないわけではないようです。
 コンパスとしての頭頂眼の存在と、トカゲの社会性という考え方が正しいのか、まったく的外れなのかは判りませんが、自分の現在地を知ることの必要性ということで、筆者なりにちと考えてみた次第です。




コメント
突然のコメント失礼いたします。フリー編集者のナガシマミホコと申します。現在編集しております書籍で、ムカシトカゲの第三の目についての言及があり、ムカシトカゲではありませんが、萌萌虫さまもフトアゴくんの、この画像を、出所を明らかにしたうえで使わせていただけませんでしょうか? メールでやりとりができましたら、幸いです。どうかよろしくお願いいたします。
  • ナガシマミホコ
  • 2015/08/31 5:25 PM
ナガシマミホコ様。
了解いたしました。お手数ですが、
momo@mt.punyu.jp
までメールいただけないでしょうか。
  • 筆者
  • 2015/08/31 6:41 PM
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