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フクイサウルス

2015/08/25


 鳥盤目鳥脚亜目イグナノドン科に属する草食恐竜です。本科を代表するイグアノドンに近似する動物は世界各地で見つかっていますが、本種もその1つです。我々が目にする恐竜の名称は学名の属名にあたる部分で、本種も Fukuisaurusu tetoriensis という学名があり、フクイサウルスは属名です。つまりイグアノドンとは近似するけれど別属の動物ということになり、イグアノドンの仲間がひじょうによく栄え、多くの種類に分化したことが判ります。



 イグアノドンの仲間が生息していた白亜紀前期は、鳥脚類や角竜類の大型化や多様化が始まった時代で、盤竜類のアパトサウルスやブラキオサウルスといった途方もない巨大恐竜の時代はすでに終わっていました。



 前傾姿勢の2足歩行というスタイルは、恐竜独特のものですね。現生の哺乳動物ではカンガルーがこれに近いですが、カンガルーは全速力で走る時以外は前傾姿勢ではありません。恐竜の巨大な尾でバランスをとって姿勢を維持する形態とは本本的にちがいます。
 また、竜盤類ではこのスタイルの恐竜は肉食獣に進化し、草食獣は4足動物に進化しています。竜盤類の巨大な草食恐竜の体を支えるには、さすがに2足歩行では無理だったのでしょうね。それでも多くの恐竜が必要に応じて後足2本で立ち上がることができたようです。そして4足動物で肉食のものは恐竜では見当たりませんね。恐竜はもともと基本的に2足歩行でしたから、4足動物は体の大型化に応じて進化したものです。



 フクイサウルスの復元模型。2足歩行の姿勢を保つために、恐竜の尻尾はひじょうに太く大きくなっています。こんなスタイルは哺乳類にはないですね。



 フクイサウルスの大きさは5m以内ということですが、近縁のイグアノドンでは7〜9mの体長がありました。かなりのサイズ差がありますね。こうしたことからイグアノドンは4足歩行をしており、必要に応じて、あるいは走行時に2足歩行になっていたという説が最近は有力なようです。しかしながらフクイサウルスの場合は、復元模型からも前足を歩行用に使うのは難しそうですよね。彼の前足は食草をつかむのにも小さすぎるように見えますし、あまり役に立たなかったのかもです。退化的な前足は、彼が俊足ランナーであることを示唆しているように筆者には思えます。

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