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カマラサウルス

2015/08/27


 竜盤目竜脚下目に属する草食獣です。ジュラ紀後期に棲息していた恐竜で、全長は10〜18mほど、体重は大きなもので20トンほどになりますが、当時の大型草食獣としてはそれほど巨大なものではありません。その代わりたいへんよく栄えたようです。当時の草食獣の中には、この倍以上のサイズのものも存在し、そこまで大きくなると存分にポピュレーションを増大させるのはさすがに難しく、本種は繁栄を築くにはお手頃なサイズだったのでしょう。



 竜盤目の仲間は、恐竜を2分する大きなグループの1つですが、それをさらに2分する竜脚下目には、4足歩行の草食獣が含まれ、恐竜の中でもとくに大型のものが多かったようです。
 初期の竜脚類では、体も10m以内と小柄で、頻繁に2足で立ち上がったり歩行したりでき、原始的な恐竜のスタイルを受け継いでいました。そこから進化して大型化するにつれて4足歩行に移行していったのですが、体が重厚になるにつれて敏捷性が損なわれるわけで、それを補うように首が長くなって行きました。進化的な竜脚類の仲間は巨大な体でのっしのっしと練り歩きながら、長い首を自在に操って高木の葉を食べていたようです。



 竜脚類の長い首は、水棲動物の首長竜の首と同じで、体は大きくても採餌の動作の自由度を補完するために発達したものでしょう。これは現生のゾウの鼻と同じですね。恐竜の長い首は高いところの葉を食べるために発達したと説明している文献もありますが、恐竜の首と現生のキリンの首とでは発想がいささか違っていたと思われます。キリンの首は高木の葉を食べるのに特化しているようですが、恐竜は常時頭を高い位置に維持していたわけではないようです。復元図を見てみますと、本種やブラキオサウルスなどはかなりキリンスタイルですが、マメンチサウルスやディプロドクスのように首を前方に長く伸ばしているものも少なくありません。
 キリンの首は頸椎の基部あたりから上方に向かって伸び、常に頭を高い位置に維持するのに向いていますが、恐竜の首はどちらかというと前方向に伸びているものが多く、頭を高く上げ続けていると頭に血が上らなくなって貧血症状を起こしそうです。
 竜脚類の長い首は、もちろん高木の葉を食べるのに適していますが、高いところの葉ばかり食べ続けるのは容易ではないでしょう。彼らの首は高さ自慢よりも頭の動きの自由度を得るために長いものに進化したと考えるのが妥当でしょう。

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