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ベニシオマネキ

2015/09/10


 オスの片方の鋏脚がひじょうに大きくなることで有名なスナガニの仲間です。その長さは甲幅を上回るほどで、繁殖期にはこの巨大な鋏を振ってメスを誘うのだそうです。そのさまが人を招いているようなのでシオマネキの和名が付けられたと言います。潮を招いているのか潮で手招きしているのかは知りませんが。ひじょうに特徴的な形態ですが、片方の鋏脚が大きくなるのはヤドカリもそうですね。ヤドカリは貝殻に体を引っ込めた際に大きな鋏脚でフタをします。



 これはまたずいぶん色鮮やかなシオマネキです。日本では南西諸島と小笠原諸島、海外ではインド洋から西太平洋沿岸の熱帯地帯に分布するそうです。



 長い眼柄は砂に潜った状態で目だけ地上に突き出すためのものでしょう。眼柄を倒すと甲羅前縁の溝に格納することができます。



 鋏脚が片方だけ巨大化するのは成熟したオスのみで、メスはかろうじて口器に届くていどの小さなハサミをしています。写真では眼柄を左右に倒しています。砂に潜る体勢ですね。



 筆者がじっと見守っていると、おそるおそる片方の目だけを立てました。これって視界はどんなふうになっているのでしょうね。



 たっぷりと水分を含んだ砂は、スナガニにとってたいへん潜りやすい環境です。メスはまたたく間に潜ってしまいました。



 一方オスは、水分の少ない場所を選んだせいか、穿行に苦慮しています。巨大なハサミも素早い穿行の邪魔になりそうですね。



 砂の上の足跡と穿孔中のオス。



 ヤドカリがやって来ました。脅威が間近に迫っても、オスは迅速に身を隠すことができません。仕方がないので固まって赤い石のフリをします。



 じつのところヤドカリはまったく脅威ではありません。片手だけ大きいもの同士、仲良くして下さい。



 飼育環境は、フラットタイプのプラケースに細かい砂を敷き、真水を張っただけのシンプルなもの。砂は傾斜をつけて一部が水面上に露出して浜を形成するようにします。ベニシオマネキの雌雄のほかに、オキナワハクセンシオマネキのオス2頭とヤドカリが同居人です。



 飼育開始から2日後、浜のもっとも高いところに雌雄並んで巣穴を作っていました。上がオス下がメスの巣穴です。



 オスの巣穴。生きたレッドラムズホーンを放り込んでやりました。食べるでしょうか。



 メスの巣穴。オスのものより小さいですが、形が整っています。



 シオマネキの仲間を飼育下で長期間飼育するのは難しいそうです。飼育中は餌は少量でよいらしく、とりあえず、うちでたくさん増えたレッドラムズホーンを数匹浜に転がしておきました。殻を砕いて動けなくしたものと、生きたままのものを置いておきます。

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