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グリーンボトムブルータランチュラ

2013/10/24


 バードイーター好きの筆者が唯一飼育したツリースパイダーです。ベネズエラ産です。大きさよりも美しさで勝負です。といっても日本のクモたちに比べるとずっと大型ですけどね。



 ↑ 3cm径の試験管に入っている幼虫。

 岡山県で爬虫類ショップを営む権威の方に送っていただきました。なにせ日本で最初にタランチュラを飼育動物として輸入し、日本タランチュラ協会を設立した方ですから権威ですよ。タランチュラの魅力を筆者に教えてくださったのも彼。それまで筆者はクモ類にはあまり興味がありませんでした。これはおそらく筆者が幼少の頃、自らを昆虫少年と自称しており、クモ類は昆虫ではないことから
意識的に遠ざけており、クモ類についてあまり知識がなかったせいです、たぶん。


 ↑ 15cmのプラケースに移した幼虫。
 2001年の6月に幼虫を入手したのですが、すでに頭胴長で2cm以上に育っていたので、数日して小さなプラケースに移してやりました。
 ツリースパイダーは、日本のコガネグモのような鮮やかな巣を作りません。オオツチグモの仲間は進化的には原始的な部類です。糸を綿状に張りめぐらせてその中に潜みます。せっかくの美しいクモが、プラケースを外から見ると白い綿まみれのみすぼらしい光景になっちまいます。試験管にいるときはそうでもないのですが、広い入れ物に移したとたんに見る見るうちに白く曇らせてしまいます。


 ↑ 自作したハンモックの中で脱皮中。

 グリーンボトムブルータランチュラの名は、緑のボトムの青いタランチュラという意味ですが、オレンジボトムブルーの方が適切なような気がします。ボトム(下履き)つまり腹部はどう見てもグリーンに見えません。


 ↑ 幼体のうちは腹部がトラ縞だが、成長するにつれてオレンジの毛で覆われる。


 ↑ コオロギを捕食するところ。乳白色の消化液の分泌が見える。


 ツリースパイダーが、飼育下でケージ内を白綿まみれにしてしまうのは、その方が安心できるからでしょうね。窮屈な試験管に入っている時の方がじつは安心感があるのかもしれません。広いケージで飼う場合ほど糸は張りません。
 また、一見して無造作な綿まみれ状態は、クモにとっては階層構造になった整理された巣なのかもしれません。クモはこの中を自由に動き回っています。


 ↑ 一見無造作に張りめぐらされた巣は、じつはクモにとっては整然とした階層構造なのかもしれない。


 ↑ 幼虫は約1ヶ月で成熟した姿になった。腹部はオレンジの毛で覆われている。


 タランチュラは、よく水を飲むと言われています。なので水入れを常設したいところですが、ツリースパイダーにはそれも無駄なようです。水入れはすぐに白綿で覆われてしまい、水入れとして機能しなくなります。餌となる生き虫が保湿のために敷いた土に潜り込むのを防ぐために餌皿に入れるようにしても、これも無駄になります。水は、スプレーで巣を濡らして与え、餌は生き虫を巣に中に投じて与えるしかありません。


 ↑ 餌入れを用意しても、白綿で埋められてしまう。

 本種のようにメタリックな輝きを呈する動物が、自然界で鳥などに食べ尽くされてしまわないのは、熱帯雨林の照葉樹の間ではこの方が目立たないのだと、日本タランチュラ協会の設立者は言います。ということは、本種は昼行性が強いのでしょうか。じっさい明るい場所で飼育温度が高い時ほど体色は鮮やかで、調子も良いようです。しかし高温にしても多湿は禁物です。日中に大量に水をスプレーしたり、ケージの通気性が悪かったりすると、クモを蒸し焼きにしてしまいます。本種に限ってはとくに乾燥ぎみで飼う方が良いような気がします。


 ↑ 頭部のクローズアップ。

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