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イエロージャイアントヒヨケムシ

2015/09/19


 前々から1度本物を見たいと思いつつも、ひじょうに入手困難な憧れの虫でした。今回はまとまった数の輸入があったのでしょうか。ネットオークションで安価で出品されていたので、たとえ小さな幼虫でも本物が見れるならいいや、と思って入札しました。送られてきた個体は体長5cmほどもある大きな個体でたいへん元気でした。素晴らしいです。感動です。



 世界3大奇虫の1つとして有名ですよね。あとの2つはウデムシとサソリモドキ。この2つはそれほど入手が難しくなく、飼育下での繁殖も比較的容易です。でも本種は長期間の飼育さえ容易でないと言われています。



 気温の高い乾燥地帯の生き物なので、紫外線ライトやバスキングライトが必要と言われていますが、夜行性のはずなので、昼行性用の環境が適切かどうかは疑問だ、筆者はそう考えています。とりあえずそういう設備のある45cmガラスケージが1つ空いていたので使うことにしました。



 床材も昆虫マット等は不可だそうで、ネットで調べますと様々な異なった記述が見られます。どれを信じらばよいのでしょうね。で、コルクバーグのシェルターの下に湿らせた昆虫マットを敷き、それ以外の場所は乾燥させた昆虫マットを敷きました。バスキングライトは空気中の湿度が過多になるのが怖いので点灯しません。真冬になったら考えます。それまで生きているかどうか分かりませんが。



 ケージに入れたときは、落ち着きなく歩き回り、シェルターを出たり入ったりして吟味していましたが、10分もするといくらか落ち着きました。頭をつぶしたサツマゴキブリを近づけてみたところ、激しく威嚇してきました。ひじょうに気が荒いです。



 辛抱強くアプローチしたところ、やがてモリモリと食べ始めました。ヒヨケムシの口器はなかなかすごいです。サソリの鋏角と同じような1対のハサミがありますが、それぞれが縦に開閉する構造になっていて、まるで小さな鳥が2羽ならんで口を開けているみたいです。
 ゴキブリは2匹与えましたが、2匹ともさっさと食べてしまいました。日中からこの食欲、餌を食べてくれると飼育に期待が持てます。



 予想に反してなかなかシェルターに落ち着きませんでしたが、数時間して見てみると、コルクバーグの下を浅い皿状に掘ってそこに落ち着いていました。
 これで飼育は軌道に乗るかと思われたのですが、思わぬハプニングによって飼育は阻まれてしまいました。さらに数時間して様子を見てみると、アリの大群に襲撃されケージ内をのた打ち回っているのです。
 これまで飼育動物のケージにアリが侵入して昆虫ゼリーを食べたりというケースはありましたが、飼育動物自体が執拗な襲撃を受けているのは初めてです。アリの食欲を刺激する匂いでも出しているのでしょうか。
 せっかく仕立てたケージは放棄せざるを得なくなり、急きょ防虫シートを挿んだプラケースに避難させました。



 体についた多数のアリを払ってやったあとは、かなりグッタリしていました。獰猛な捕食者でもアリの大群にはかなわないようです。それにしてもアリンコ恐るべしですね。よりによってせっかく手に入れた貴重な奇虫に手を出さなくても。



 あの時見に行かなければ、後日食べつくされた残骸を目撃することになっていたことでしょう。
 見たところ目立った傷はなさそうです。それでもかなりのダメージになったと思われます。一時は順調に行くかと思われたヒヨケムシの飼育は、早くも危機的状況に陥ってしまいました。

 ヒヨケムシに関しては飼育ノウハウもさりながらデータがひじょうに少ないです。本種についても、ジャイアントイエローと表記されている例もあります。ジャイアントというものの成体のサイズはどれくらいなのでしょう。
 生態に関しても、食いだめができないので頻繁に給餌しなければならない、数日おきの給餌でよいなどバラバラですし、生態の寿命は1年ていどという記述もあれば、3〜4年飼い続けており繁殖にも成功したという記述もあります。
 咬まれた場合、激痛や吐き気、めまいといった症状に見舞われるので、有毒動物とも言われて来ましたが、毒性はないようです。タランチュラに咬まれると、消化液が血管内に混入し激しい炎症を来しますが、ヒヨケムシの場合も同じような現象かもしれません。傷口から細菌が入るために炎症を起こすとも言われています。いずれにせよ、咬まれるとかなりダメージがあるようです。

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