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イエロージャイアントヒヨケムシ2

2015/09/24


 飼育を開始してすぐのアリの襲撃という災難を乗り越えて、なんとか生きながらえています。プラケースに昆虫マットを敷き、ココナツの実で作ったシェルターを入れてやるというレイアウトです。防虫シートを挿んでいるおかげでアリたちの侵入はありません。



 ヒヨケムシの飼育に関する情報では、一様に日中はバスキングライトで高温を保ち、夜間は20℃くらいまで下げるというサイクルが望ましいとあります。日中の温度は30℃くらいがベストだと。
 この虫が中東の恒温乾燥の過酷な気候に適応していることはまちがいないのでしょうが、日本という異国の地でも過酷な条件を与えてやればよいというのは果たして本当に適切なのでしょうか。過酷な条件に生きるものは穏やかな気候条件では生きられないのでしょうか。野生では過酷な条件を強いられているからそれに適応しているのであって、穏やかな条件が苦手なわけではないという考え方はまちがいでしょうか。
 アリの侵入を防ぐためにプラケースに収容したので、バスキングライトは使えません。蒸し焼きにしてしまいますからね。そこで日本の常温で飼ってみようということにしました。飲み水まで用意します。シェルターの近くで、ケースの側面に沿ったところに昆虫ゼリーの空カップを埋めて水入れにします。これなら水入れを見つけられないことはないでしょう。



 体の観察です。肢には非常に長い棘状の毛が生えています。頭をつぶして瀕死の状態のゴキブリを与えると、その動きに合わせて体が反応するので、この長い毛は触角の役目を果たしているのかも知れません。



 肢の先端には爪がありますが、背面から見ると毛の束のように見え、腹面からだと硬質の爪に見えます。ガラスをよじ登ることはできませんが、ガラスが汚れているとそれを足がかりに登ることがあります。



 頭部は1対の大きな鋏角が目立ちます。頭頂に目があります。



 腹部はとても柔らかく、甲虫の幼虫やシロアリの女王のお腹みたいです。とても無防備な感じです。そもそもこの虫自体が硬い装甲を持ち合わせておらず、長い体毛が唯一身を守るアイテムのようです。



 腹面はこんな感じ。クモやサソリとはまたちがいますね。



 胸部腹面。肢は10本ありますね。先端の茶色い棘のようなものは口器の鋏角です。



 後肢の腿節にイチョウの葉のような形の器官が並んでいます。これはサソリのペクチン器官のようなものでしょうか。ずいぶん独特の形状です。サソリの場合は地面の振動を感知する器官だと言われています。



 前肢の毛のズームアップ。肢がブラシ状になっています。脚力は獲物をホールドするのに有効なほど力強くないので、感覚器の役割をし、獲物を感知したら飛びついて鋏角で咬みついて捕らえるのでしょう。棘のような毛は獲物を逃げ出せなくする役割を担っているのかも知れません。

 ということで、常温で飲み水も与えるという甘やかした方法で飼育を継続しようと思います。この方法で長期飼育が実現したら、飼育難易度の高いとされる本種の飼育にも光明が差しますね。

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