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ウザンバラオレンジバブーン

2013/10/31


 バブーンです。獰猛です。たいへん怒りん坊で、危険を感じると前肢を振り上げて威嚇ポーズをとり、敵を至近距離に感じたら飛びかかってきます。慣れてない人は取り扱いに窮するかもしれません。でもすぐに慣れると思いますが。小さな生き物は、獰猛なことよりも逃げ足が速くてすばしこいことの方が取り扱いが大変です。その点では、バブーンは、威嚇ポーズのまま固まっていたり、飛びかかる動作を繰り返したりし、逃げに転じるのはその後なので、世話するのにそれほど困難はありません。襲われて噛まれないように注意していればよいだけです。慣れれば、この威嚇ポーズが愛おしくなります。


 ↑ 黄色く輝くたいへん美しいクモであるが、バブーンはひじょうに獰猛だ。ただ、それが飼育者への脅威になることはなく、むしろ可愛いとさえ思える。


 ↑ 威嚇ポーズをとっているところ。本種を飼えば飽きるほどこれを見られる。


 バブーンは、アフリカ産のクモですが、地中性から半樹上性であること、ひじょうに気が荒いものが多いことなどは、アジア産のアースタイガーと共通します。筆者が本種を購入した際、クモは小さなプリンカップに入っていましたが、カップの底に糸で白い小山を作ってその上に陣取っていました。長期飼育にはどう見ても狭そうです。ほとんど身動きがとれません。販売者のアドバイスで、土をたっぷり入れたプラケースを用意し、クモが地中に巣を作れるようにしました。
 ところが実際には土を掘ることはまったくせず、地表を白い綿ですっかり埋めつくしてしまい、その中に隠れてしまったのです。飼育ケースは土とその上の白綿しか見えず、なんとも寂しい飼育状況になりました。これではツリースパイダーと同じです。


 ↑ プリンカップに入っている時の様子。フタに張りついて腹面を見せてくれたところを撮った。

 ケージの中を白綿のような巣で覆い尽くすことができれば、それで彼にとって安住の地となったのでしょう。あえて土を掘り返して巣作りする労をするまでもないというわけです。バブーンは完全に地中性の生き物というわけでもなく、樹上生活にも適応できるようです。樹上の方が餌である虫の収穫も多いでしょうし。もしかすると筆者が幼虫から飼育していたバードイーターのように、小さなうちは地中を好み、成長するに従って穴を掘らなくなるのかもしれません。


 ↑ 頭部のクロースアップ。


 ↑ 白綿で埋めつくされたプラケースを開けたところ。


 ↑ 巣の中の本種。


 ずいぶん後になって思ったのですが、クモを飼育するのに広めのケージというのはむしろ適さないのかもしれません。お店では窮屈なプリンカップの中で長い間過ごしていたそうですが、その方がむしろクモにとって安心感があったのではないでしょうか。身を落ち着かせるために足場にマウントを築いたもののプリンカップを白綿で埋めてしまうこともなく、クモが観察しやすい状態が維持されていました。
 ところが、広いプラケースに移したとたんに、彼は大急ぎでケース内を白綿で埋めつくしてしまったわけです。
 筆者が幼虫から育てていたツリースパイダーも、狭い試験管にいる時は巣を作りませんでした。成長して大きなケージに移したとたんに、ケージ内を白綿で埋めてしまったのです。
 今度、バブーンやツリースパイダーを飼うことがあれば、窮屈な入れ物で飼ってみようかと考えています。それでは可哀そうというのは人間本意の考え方であって、クモにとってはむしろ落ち着ける環境かもしれません。


 ↑ 怒ってますねぇ。




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