1_萌萌虫雑記帳.png

ヤニサシガメ

2016/03/01


 本種についてはまったく知識がありませんでした。いわゆる知らない虫です。ネット上で記述を探しますと、ヤニのような粘着物質をまとっていて松などの針葉樹に棲息するとあります。山を歩いているとサシガメの仲間が群生しているのを見かけることがありますが、松に群がっているというのは、ちょっと記憶にありません。



 これは関東の方に送っていただいたものです。一見すると黒い小さな虫です。ずんぐりとした大きなアリのようにも見えます。水生種以外のカメムシでも、サシガメの仲間は肉食に移行しているところが興味深いですね。



 体表はコブだらけのように見えますが、じつは粘着物質に覆われているせいでそのように見えるようです。松脂を体に塗りつけるのだそうです。ということは脱皮する度に補給する必要がありますから、脂を分泌する松という生活環境は本種にとって必須ということになります。



 送っていただいた状態。加水したミズゴケとスポンジで適度に湿度が維持されています。気温10℃以下のところでもモゾモゾと動き回っています。こうして水分を供給しておけば、冬場でも仮死状態のような冬眠には至らないのかもしれませんね。



 それにしても体表に松脂を塗り付けるという生態は、じつに不思議です。あるサイトでおもしろい記事を見つけました。すなわち松脂を塗布した個体とそうでない個体の獲物捕獲率を調査したところ、塗布個体の方が高い捕獲率を示したのだそうです。松脂の粘着性を獲物の捕獲に利用しているのでしょうか。
 また、別の記述では松脂を塗布しているのは幼虫に限られるともありました。成虫になると飛翔して生活圏を拡大したり、繁殖に加わる必要がありますから、脂でベタベタの体ではかえって不都合なのでしょうか。
 飼育下では松脂を用意してやることが難しいので、餌として与える虫は動きのにぶいミルワームのようなものか、弱らせたものが良いかもしれません。

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

索引


目次

スネさん リーザさん けもの 庭虫
雑虫 クモ 直翅系 半翅系 膜翅系 鱗翅系 鞘翅目 毒虫 魚たち 無脊椎
両生類 カメたち 絶滅動物 くさばな 庭草 雑草 高山植物 飼育と観察 ヒト □飼育動物データ




    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

サイト内検索

NEW ENTRIES


Amazon Kindle 電子出版のご案内
cover4.jpg


★講読には
Kindle 読書アプリ
が必要です。



sijn.jpg






recent comment

recent trackback

プロフィール

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM