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シリキレグモ

2016/04/07


 中国東南部からインドシナ半島にかけて分布するトタテグモの一種です。和名の通り腹部が途中から切断されたような形状をしています。おもしろいですね。入手先の通販サイトには飼育繁殖が容易とありましたが、それならブリードしてどんどん市販すればよいと思うのですが、このクモを扱っているお店はなかなか見当たりません。



 体長が20mmていど、太短くしっかりとした歩脚をしています。知らない人が見たら腹部を切り落とされてしまいそれでも生きている、そんなふうに見えるかも知れませんが、こういう形状のクモです。



 後ろから見るとこんな感じ。どこから見てもクモとしては不自然な姿です。



 尾端は硬質になっており、外敵から身を守る盾の役割をしているそうです。



 トタテグモの仲間ですから、地中に坑道状の巣を作ります。巣の入口は、土を糸で編んで器用にフタを作ります。これはトタテグモとしては基本的な生態です。



 地表側から巣を見たところ。左下の微妙に盛り上がったところが怪しいですね。巣の入口に虫が近づくと、中からフタを持ち上げて虫を捕獲し、巣の中に引きずり込んで食べます。



 ピンセットでフタを持ち上げてみました。フタは布のようにやわらかです。
 うまくカモフラージュした巣で獲物を待ち受けるわけですが、逆にこのクモを食べてやろうと奇襲をかけてくる捕食者があった場合、このクモは巣の中で体を反転させて尾端を巣の入口側に向けます。するとそれが坑道にピッタリとフタをしてしまうことになり、難を逃れるというわけです。このことからキャップスパイダーとも呼ばれているようです。
 トタテグモの仲間は、捕食のためにトラップを発達させたクモですが、それに加えて防御のための器官まで発達させるなんて、なかなかやりますね。

 飼育繁殖が用意とのことでしたが、最初の頃は順調だったもののだんだん餌食いが悪くなり、2ヶ月くらいで死んでしまいました。湿度や温度といった何かが良くなかったのでしょうか。知識がない状態で飼育するとよくある失敗です。残念です。

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