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デザートストライプテールデビルスコーピオン

2016/04/09


 中北米に棲息する小型のサソリです。尻尾を除く頭胴長は30mmに満たないくらいですが、これで成虫です。たいへん立派な尾を持っていて、悪名高いオブトサソリの仲間すなわちキョクトウサソリ科のサソリを彷彿させますが、入手先のショップの説明ではヴァジョヴィス科に属し、飼育の規制はないそうです。いずれの科のサソリも有毒動物で、毒の安全性については差がないと思われます。もっともキョクトウサソリ科の中には、別項で紹介したシナイデザートスコーピオンのように高い攻撃性と強毒の持ち主が含まれるので、日本では科ごと輸入規制されてしまったことは仕方ないのかなぁとも思います。



 サソリの輸入規制後の2006年以降にサソリに興味を持った人に、本種はお勧めですね。どうです? この立派な尾。これがサソリだ、みたいなプロポーションですよね。とは言えシナイデザートの、胴部を覆い尽くすようなハンマーテールにはかないませんけど。



 尻尾をだらーっと伸ばしていますが、尾の長さは頭胴長を上回ります。もっともシナイデザートは、こんな警戒心のないポーズはほとんど見せません。



 ええと、ショップではペアということでいただいたので、2頭を同居させていたのですが、同時期に2頭そろって子産しました。2頭とも持ち腹のメスだったようです。



 ちっこい母親から小さな小さな幼虫がたくさん生まれました。



 幼虫たちが自立するまでの間、母親は背中で子供たちを守り続けます。その期間は種類によって異なりますが1〜2週間といったところ。



 このサソリは、持ち腹でもそれほど大きなお腹が目立たなかったので、ある日突然子産していた時には驚かされましたが、こんなにたくさんの子供たちが、どうやって母親の胎内にいたのか不思議です。



 1週間ほどすると、母親は2頭そろって死んでしまいました。1度の後尾で2〜3回子産するサソリもいますが、本種は子産のあと死去するものなのでしょうか。ハサミムシの仲間には、卵を守り続けた母親は、幼虫が孵化すると死んで幼虫たちの餌になる種がありますが、本種の同じような習性を持っているのでしょうか。



 自立した幼虫たち。尾を伸ばした姿勢が目立ちます。サソリとしてはちと珍しいですね。



 幼虫の飼育としては、本当は個別に飼うべきなのですが、2頭のメスが同居可能だったことや、幼虫たちが母親の死骸に群れていたことから、まとめて飼えると判断しました。餌は2つに切ったジャンボミルワームが最適でした。餌が暴れ回らないうえに、切り口に食いつくと食べやすいですし。あとは水を含ませたスポンジ(園芸用のオアシス)を置いてやりました。
 この状態で3ヶ月ばかり飼うことができましたが、次第に数が減りやがて死滅してしまいました。筆者はサソリの幼虫の飼育に関してはほんと下手くそで、生まれた子供を長期的に変えたのはフラットロックの子供くらいなものです。

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