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オカダンゴムシ

2016/04/30


 アカスジキンカメムシやオオホシカメムシを送っていただいた方から、今度は色変わりのオカダンゴムシが届きました。ふだん見過ごしている身近な虫ですが、探せばこんなに色彩変異があるんですね。ビックリです。素晴らしいです。ヨーロッパ産の等脚類よりも派手な色合いです。もっともオカダンゴムシ自体がヨーロッパからの移入動物なんですけどね。



 加水したミズゴケの中に入れて送られてきたのですが、浅いタッパーの中にミズゴケを薄く敷いて、虫たちが見やすいようにして撮影しました。こんなダンゴムシたち、これまで見たことがありません。ノーマルのオカダンゴムシがどんなものかは、庭虫/ダンゴムシの項に記載しています。



 写真中の上の個体は、体色はノーマルのそれに近いものの、明瞭な黄紋がストライプ状に並んでいます。下の個体は、明らかにメラニン色素が減退し淡い色に変じています。でもアルビノほどには色素が欠乏していません。



 体色が少し薄くなり、黄紋が鮮明な個体。



 上記と同じような色彩変異ですが、黄紋がさらに大きくよく目立っています。



 ノーマル個体でも完全に均一な色合いではなく、よく見ると痕跡的に模様が着いています。各節を動かす筋肉が着いている部分が模様になっていると思われます。メラニン色素が減退するに従って、体色は暗紫(あんこ色)から明紫(ココア色)に変異し、痕跡的な模様が黄紋となって顕現するのかもしれませんね。



 これはメラニン色素の減退は少なく、赤みが強くなっている個体です。写真では上手く見た目の色が表現できませんでしたが、肉眼では黒っぽい体に体側と背筋が赤いライン状になっているように見えます。黄紋はあまり目立ちません。



 メラニン色素がよく減退し、上とはちがって青みを帯びている個体です。外皮が透明になり内部が透けているように見えます。黄紋は不明瞭で色が薄いです。



 メラニン色素がほぼ欠乏し、ほとんどアルビノ状態の個体。それでもマニアの人たちがアルビノ固定している品種にくらべると、やや暗い色合いです。外皮はクリアです。

 今回送っていただいたもので一番目立つのが、メラニン色素の減退とそれに伴う黄紋の出現です。同じ色合いのものばかりを掛け合わせてゆくと、同様の色素変異の子孫が次第に増えてゆくかもしれませんね。
 観察用にタッパーに浅くミズゴケを敷いたものは、この状態でも長期的な飼育が可能な気もします。朽木や腐葉土を用いたものよりも菌類の発生が少なくて良いかも。ただ、彼らの主食とされる朽ちた植物が不足するので、餌は充分に与えてやる必要があるかもしれませんね。

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