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ヤマトシリアゲ

2016/05/07


 シリアゲムシの仲間は、昆虫愛好家の間ではけっこう有名ですが、そうホイホイ見かける虫でもありません。筆者も平地では見かけた覚えがなく、山間にハイキングに行った際に見かけたことがありますが、それもずいぶんむかしのことです。カゲロウやカワゲラなどと類似の虫という感覚を持つ人も多いのではないでしょうか。この辺りの昆虫は、外翅類と内翅類の過渡的な仲間で、完全変態をすつものでも比較的原始的であるとされています。シリアゲムシ目(長翅目)の仲間は完全変態をする内翅類になります。体長はアシナガバチていどで、多くの人がハチやカゲロウと見まちがえて見過ごしているかもしれません。



 高い飛翔能力を発揮する長い翅は先端寄りの明瞭な黒い模様がよく目立ち、本種を特徴づけています。シリアゲムシの仲間としては、恐らく本種が最も個体数も多くポピュラーでしょう。



 6肢もひじょうに長いですね。目も大きく触角も長いです。尾端をサソリのように背面方向に曲げているのはオスの特徴です。



 頭部のズームアップ。ゾウムシのように長い吻の先端に口器が見えます。



 飼ってみることにしました。高い飛翔能力がありますが、それほど長距離を飛ぶことはなく、野生状態でも少し飛ぶとすぐに着地しますから、大きなケージは必要ないでしょう。餌は虫の死骸と昆虫ゼリーです。雑食性で果実も食べるそうです。



 今回は、知人から送っていただいたものですが、採集から日が経っておりかなり衰弱しているとのことでした。筆者のところに着いた時にはまだ生きていましたので、まずは昆虫ゼリーを与えてみることにしました。



 昆虫ゼリーにそっと乗せてやると、すぐに食べ始めました。採餌すれば回復の希望が見えてきます。



 かなり長い時間、無心で食べていました。これだけ食べるのであればもう大丈夫ですね。



 それにしても、なんで尾端を上げるようになったのでしょう。けっこう攻撃的な姿勢に見えますから、これで捕食者の警戒を促しているのでしょうか。なんかハチのように刺しそうじゃないですか。英語ではスコーピオンフライ(サソリバエ)と言うそうです。
 メスの尾端は短くて、オスのように反り上がりません。少し持ち上がっているていどです。オスはメスに食べ物を与えて気を引き、食事中のメスと交尾するという習性があるそうです。

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