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グラミー

2013/11/12


 形状はどれもよく似ているのに、属する科が異なったり、性格もかなりちがったりいろいろややこしい魚です。スズキ目キノボリウオ亜目に属するする分類や、アナバス目としてスズキ目から独立させる考え方など、いろんなことを聞きました。筆者としてはキノボリウオ亜目をまとめてアナバス目とし、グラミー類、キノボリウオ類、ベタ類をこれに含める考え方が判りやすくていいなと思っています。
 グラミーの仲間でもキッシンググラミーは20cmくらいにまで育つ大型種で、気が荒いというか他の魚にやたらちょっかいをだす魚です。同種間でチューをすることで知られますが、あれは雌雄の愛の語らいではなく、オス同士の戦いであるとか。発達した口吻で他の魚を突ついたり岩に着いたコケを食べたりと雑食性です。
 一般的なグラミーは、ゴクラクギョやチョウセンブナ、ベタと近縁で(ゴクラクギョ亜科)、より小型のドワーフグラミーは、これとは別のトガリガシラ亜科に分けられる、そんな分類も最近知りました。またオスフロネムス亜科には上述のキッシンググラミーや、80cmくらいになるジャイアントグラミーといった強者が含まれます。



 グラミーの特徴は、卵生メダカみたいな顔つきと、ひじょうに長く伸長した腹ビレです。また繁殖行動もユニークで浮草の間などにオスが泡状の巣を作り、メスを誘って産卵させ、卵と稚魚を守ります。種によっては飼育下で盛んに繁殖が行なわれています。



 上記2枚の写真ならびに下の写真は、ブルーグラミーです。そこそこのサイズになりますが、性格は温和で他の魚との混泳も問題ありません。



 下の2枚の写真は、ゴールデンハニーグラミー。ブルーグラミーと比べると半分以下のサイズですが、丈夫で人にもよく馴れます。筆者の水槽では、この魚がいつも真っ先に餌を期待して寄ってきます。これも温和な性格で、他の魚にちょっかいを出しません。また、飼育下での繁殖が容易で、きちんと環境を整えてやれば、ユニークな繁殖行動を観察できます。



 繁殖させるには、成熟したペアを流れの少ない水槽で飼い、浮き草を入れてやります。オスは目の下から腹部にかけて黒ずむ婚姻色を発色し、泡状の巣を作ってここにメスを誘います。熱帯魚の繁殖には季節感はなく真冬でも繁殖行動が見られます。もちろんヒーターで加温しますが。産卵は雌雄ペアで行なわれます。魚は体外受精ですからメスが産卵しオスが放精します。卵を確認するとオスはメスを巣から撃退し、受精卵を丹念に巣に運び入れます。卵の最初の敵は、いつにメスだったりします。卵は1〜2日でもう孵化に至ります。日本のメダカなどとくらべるとひじょうに早いです。オスはその後も稚魚を守りますが、繁殖を確実にするには産卵行動のあと早々に巣を専用の水槽に移してしまうのが良いと思います。
 筆者のような、水流のある水槽で飼っている場合は繁殖は難しいと思われますが、環境が整っていれば混泳水槽でも繁殖行動は見られるようです。


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