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トクノシマヒラタクワガタ9

2016/05/12


 一昨年2014年に仕立てた産卵セット(朽木をマットに埋め込んだもの)をいまだにそのまま管理しているのですが、その中にいる終令幼虫が、依然として幼虫の姿のままで出てきました。同じ年に生まれた菌糸ビン飼育にした幼虫たちは去年の初夏には羽化し、冬を越して成虫として2年目を迎えているというのに、この幼虫はずっと幼虫のままでいる気なのでしょうか。



 産卵セットの中は今では朽木がすっかり砕けてなくなってしまい、発酵が進んで黒くなったマットばかりになっていますが、その中で幼虫は元気に暮らしています。幼虫のまま丸2年です。この環境では栄養が足りないのでしょうか。これから菌糸ビン飼育に切り換えれば羽化に至るのでしょうか。



 一方、成虫として2年目を迎えた個体は、去年はけっきょく繁殖に至らず、メスが死去あるいは脱走してしまい、オスだけが元気にしています。そのオスが、先月あたりから奇妙な行動をとるようになりました。すなわち産卵用に入れておいた朽木をせっせと削っているのです。



 オスの大腮は攻撃力はあっても木を削るのは大変だと思いますが、今日までにかなりの傷跡をこしらえました。独りでいったい何をやっているのでしょう。



 つけられた傷は線状に続き、ところによりひじょにうに深くなっています。たいへんな重労働です。外観はそのままで気持ちはメスに性転換してしまったのでしょうか。そんなことはないですよね。



 謎の行動を続けるオスです。全長75mmのかなり大きなオスです。大腮がすり減っているわけではなく、体力的な疲弊も見たところ感じられません。メスのクワガタでもまぎれ込んだのかとマットの中を探してみましたが何もいませんでした。
 オスの謎の行動と言い、成虫にならない幼虫と言い、ほんと頭かゆいです。

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