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サカマキガイ

2013/11/13



 ヨーロッパ原産の小型の淡水棲マキガイで、鑑賞用の水草と共に輸入されたものが帰化し、日本各地に分布しています。平野部のあらゆる水域に生息し、水質の変化や悪化にも強く、乾燥や寒さにも耐性があるので棲息地では大量に見つかります。主に植物食で微小な藻類等をヤスリのような歯舌で削り取って食べます。近縁のモノアラガイとは貝の巻き方向が逆で、左巻きになることが名前の由来です。貝殻の長さは5〜6mmほど。



 ひじょうに黒っぽくて小さな貝です。水槽でもよく繁殖するので、大量発生すると黒くて小さな虫がたくさんガラス面に着いているように見え、たいていの熱帯魚飼育者が嫌います。うじゃうじゃ湧き系が苦手な人には好かれないですね。可愛いのに。



 水草をお店で買うとくっついていることもありますが、筆者が池や水たまりに採集に行きました。大きな川や池よりも、流れのゆるく淀んだところに多い気がします。小さな彼らにとってそうした水域の方が外敵が少ないですし。


 ↑ 卵塊。ミジンコの顕微鏡写真ではない。

 本種を飼育下で繁殖させるのは、あきれるほど簡単です。複数を1つの水槽で飼っていれば勝手に増えます。増やさない方が難しいほど。増やさないために卵塊を見つけては駆除したとしても、いつの間にか稚貝が発生しています。たくさん産む卵塊をすべて駆除するのは無理です。時おりゼリー状の卵塊を背負っている個体が見受けられますが、守っているのでしょうか。



 孵化した稚貝は、ゴマ粒より小さいくらいです。親と同じような貝殻を一人前に背負っていますが、透明感があります。体も親に比べると淡い色をしています。サカマキガイのアルビノっていないのでしょうか。筆者が採集した個体をずいぶんチェックしましたが、いくぶん色の明るいものがあるものの、まっ白というのは見つかりませんでした。



 本種を飼育目的でストックするなら、魚やエビとの同居は避けた方が良いです。筆者はしばしばインドヒラマキガイと同居させていましたが、この組み合わせは問題なかったです。卵や稚貝がインドヒラマキガイに食べられることもあるかもですが、それよりも本種の繁殖力が勝りました。ただ、インドヒラマキガイの活動が活発になる暖かい季節は、稚貝がどんどん食べられてしまいました。本種とはかなりサイズ差がありますからね。
 基本的に植物食ですが、動物質もよく食べます。野生では虫や魚の死骸にも集まります。水槽では熱帯魚用の飼料をなんでも食べますが、水質の悪化を防ぐために餌は微量にとどめます。水草を入れておけば葉の表面に付着する茶苔を食べており、餌を与えなくても長期間生きています。

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