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ヤマトシロアリ9

2016/06/07


 シロアリの飼育は、湿度過多と思えるくらいの方が良いみたいです。虫に限らず高湿度を好む動物の飼育では、ついつい湿度過多にしすぎて失敗してしまうことが多いのですが、今回のシロアリの飼育では、機密性の高いタッパーを使用し、容器の内側に水滴が着いているくらいの状態で、長期間の飼育が実現しています。
 去年の8月以降タッパー飼育を開始してから、状態はずっと良好です。タッパーは保湿性に優れているだけでなく、天敵であるアリの侵入を防ぐのにも効果があります。とはいえ空気穴は必要ですから、外敵に対しては防御は完璧というわけではありません。外敵を完全にシャットアウトするには、ひじょうに微細なネットを張るなどの工夫が必要でしょう。ただ、タッパーに数ヶ所の穴を開けただけのものでもかなり効果的に外敵の侵入を防いでくれるのも事実です。



 2月22日。ケージにティッシュを置いてから1週間経過しました。朽木のシミがティッシュに移っている以外は変わりないように見えます。



 ところがティッシュをめくってみると、食べられた痕が見られます。



 ティッシュの最下層はこんな感じ。シロアリたちにとっては柔らかく食べやすい餌なのかもしれません。



 コロニーのコンディションは良好です。写真左下に副生殖虫が見えます。ただ、小さな幼虫や卵の姿がなかなか見られません。シロアリの幼虫は、孵化するとすでに自活できる状態のはずなので、コロニーの中を手軽にに歩き回っていると思うんですけど。



 3月3日。ティッシュがほぼなくなり、木屑もすっかり食べカスと化してしまいました。



 シロアリたちはそれでも元気にしています。でもそろそろ餌が足りない状況ですね。



 新しい餌を入れてやりました。クワガタの産卵木に用いるクヌギの朽木を丸1日水に漬け込み、樹皮を剥いで、半分に割り、そっと置いてやります。
 朽木の中にシロアリたちが潜行してしまうと観察が困難になりますが、これまでよく観察してきましたから、今後はしばらく彼らにとって良好な環境の保持に努めてやりましょう。充分に時間が経ったら、木を割って中を見てみればよいことですし。



 6月6日。朽木をセットしてから3ヶ月ばかり経過しました。朽木の表面には濃緑色の菌類が繁殖していてイヤな予感がしたのですが、朽木を裏返してみると、そこでシロアリたちは元気にしていました。



 朽木にはところどころに成虫1頭が通れるくらいの穴が開いています。その穴から出入りするワーカーたちの姿を時おり見かけます。



 穴の近くには、朽木の中を掘り進んだ際に出た木屑が溜まっています。



 珍しく兵アリがタッパーの底をうろついていました。朽木を裏返すと、その下を歩き回っているシロアリを目にすることができますが、大半は朽木の中に潜り込んでいるのでしょう、姿が見られるのは少量です。この少量が、シロアリのコロニーが絶えていない証拠ですね。
 朽木の内部にたくさんのシロアリたちがひしめき合っている光景を想像すると、朽木を割ってみたくなりますが、ここは我慢です。あと数ヶ月はこのまま見守って行くことにしましょう。

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