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マダラヒメバチ

2016/06/19


 ヒメバチの仲間は、他の虫に産卵し幼虫はその体内で生育することで知られる典型的な寄生生物ですが、成虫の生態に関しては繁殖行動を除きほとんど記述がありません。ですので、こいつを捕獲して飼育しようとすると、参照するデータがなくて困ってしまいます。



 ヒメバチの仲間は、けっこう我々の身近でも目にするのですが、いちいち気に留める人は、昆虫愛好家の中でも多くないようです。そのユニークな生態を知って興味を持った人か、標本収集家くらいしか、彼らに注目する人はいないでしょう。なので子供の頃から虫が好きだとおっしゃる方でも、ヒメバチの思い出は少ないようですね。



 じつは筆者も、本種をまじまじと観察したのは初めてです。今年とくにお世話になっている虫取り名人から届いたものです。こうして見るとなかなか綺麗な虫ですよね。



 この虫の宿主はアゲハの幼虫です。野外採集のアゲハの幼虫を飼育していると、かなり高い確率で本種や近縁のヒメバチ類の寄生を受けています。せっかく蛹まで育ったアゲハが、突如死を迎え、死んで黒ずんだ蛹のそばに、小さな別の蛹が転がっています。アゲハの飼育はこのままヒメバチの飼育に移行することになります。



 はい、昆虫ゼリーを食べ始めました。すでに飼育中のガロアオナガバチも昆虫ゼリー食べましたが、本種はモリモリ食べてますね。かなり気に入ったようです。



 昆虫ゼリーを食べてくれれば、飼育も軌道に乗ります。必要な水分と栄養はこれでバッチリ。
 アゲハの幼虫を飼育しているケージの本種を投入してやれば、本種の繁殖にもチャレンジできるところですが、それにはアゲハの幼虫が他の寄生を受けていない保証付きであること、本種が持ち腹のメスであることが必要になります。

 子供の頃にアゲハの飼育をしていて、ヒメバチの他にもコマユバチの寄生を受けたことがありました。ヒメバチは1幼虫に1卵を産みつけますが、コマユバチはたくさん産卵し、アゲハがまだ幼虫の段階で体外に出て小さな繭を作って蛹化します。

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