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オオムラサキ7

2016/06/19


 オオムラサキの蛹が色づいてきました。いよいよ羽化が近づいたようです。急いで羽化の準備をしなければなりません。本種の蛹は一般的なタテハチョウ科方式で、倒立姿勢でぶら下がっていますから、その姿勢を維持できるように蛹を固定します。



 羽化当日、朝の様子です。全体的に明るい緑色を保ったまま、翅の模様がうっすらと透けて見えます。



 羽化の準備。蛹はいずれも葉にくっついていたので、観察しやすいように葉を小さく切り、セロテープでプラケースに留めます。そしてフタをしておきます。フタは成虫が逃げるのを防ぐと共に羽化時の足場にもなります。



 いよいよ羽化が近づきました。右は間もなく、左の蛹も翌朝までには羽化するでしょう。これまでの筆者の経験では、チョウの羽化は深夜から夜明けにかけてが多いです。



 羽化直後の蛹のズームアップ。



 少し目を放していたすきに、決定的瞬間を見逃しました。その瞬間はほんの束の間なので、どうしても観察したい方は、一瞬も目を話さずに蛹を見守らねばなりません。



 羽化直後の成虫が、プラケースの底に落下してバタバタしてたので、部屋のカーテンに止まらせてやりました。蛹の殻にぶら下がるので足場はそれでOKと思っていたのですが。ここで学んだこと。プラケースの底からフタに届くところまでティッシュを張りめぐらせておく。適当におけば良いです。要は足場にならないプラケースの壁面をティッシュ等で覆えば良いわけ。



 蛹から出たばかりの成虫は、翅が尾端よりも短いです。



 翅を静かに開閉させ続けるうちに、翅は見る見る伸びて行きます。



 だいぶ伸びてきました。オオムラサキの場合、翅がグシャグシャになる過程がほとんどないですね。



 充分に翅が伸びるのに30分もかからないくらいです。でもよく見ると花びらのように反っていてまだひじょうに柔らかいのが判ります。



 上から見ると、前翅の先端付近が反っているのが判りますね。
 この時点で触れると、翅が湿っているような触感で、とても柔らかいです。鱗粉がはがれたりはしません。



 脱け殻です。



 翌朝未明。羽化が完成しました。4翅ともきれいに伸び、羽化不全もありません。後から羽化したと思われる個体も、すでに完成に近づいていました。



 プラケースを開けると、ヒラヒラと飛び立ちました。



 部屋の布団の上に着地し、ゆっくりと翅を開閉しています。思わず見とれてしまう美しさです。



 日本の国蝶にも指定されている本種の雄姿は、さすがと言わざるを得ません。あまり物おじせず、そっと近づけば容易に捕まえられるところも、なんだか貫祿を感じます。



 翅のズームアップ。自然の芸術ですね。
 本種は樹液にもよく集まるので、昆虫ゼリーで成虫の飼育が可能だと思われます。広めのケージに収容し、昆虫ゼリーを与えれば大丈夫ですね。

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