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ササグモ

2016/06/19


 こんなクモは今のいままでまったく存じあげませんでした。小さな徘徊性のクモですが、カニグモ科でもなくハエトリグモ科でもなく、ササグモ科に属するそうです。活発に跳ね回るところなどハエトリグモの仲間とそっくりですが、肢がひじょうに長く、短足のハエトリグモたちとは対照的です。



 メスです。それぞれの肢にはひじょうに長い棘が目立ちますが、これは獲物をしっかりとホールドするのに役立ちそうです。腹部の模様がたいへん芸術的です。



 捕まえて腹面を見せてもらいました。背面と同じように腹部だけが別物のような質感を呈しています。頭部に小さな鋏角が見えますね。これが口器です。



 オスたち。採集者撮影画像です。触肢に黒いグローブをはめているのがオスの特徴。多くの小型のクモでこの性徴が見られますが、本種のそれはとくによく目立ちますね。



 オスは、腹部の胃外溝から分泌する精液をこの触肢を使ってすくい取り、メスの胃外溝に挿入して精液を注入します。そのやり方はクモによって様々ですが、昆虫のようにオスが交尾器を持っているわけではないんですね。
 カマキリは交尾後(場合によっては交尾中)にオスがメスに食われることで有名ですが、クモも肉食なので、オスがメスと性交するのにはかなり危険が伴うようですね。メスがオスを餌として認識すると、性交を果たせずにメスの栄養になってしまうこともあります。
 もっとも多くの昆虫やクモは、メスに食べられなくても性交を終えると早々に寿命が尽きてしまうケースが多く、市販のカブトムシなどは雌雄を分けて管理されているのが普通です。多年生のクワガタの場合、オスは交尾後も元気なのでこの気づかいは無用に思えるのですが、一緒にしておくとメスがオスの符節を噛み切ってしまったり、逆にオスがメスを殺してしまったりという事故が生じやすくなります。やっかいなやつらですね。
 うぅ、物知り顔で長々と余談を労してしまった。すみません。

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