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オキナワクワゾウムシ3

2016/09/03


 本項は6月26日にヨツモンカメノコハムシとして記述したものを、オキナワクワゾウムシとして改めたものです。つまり観察記録としては6月下旬当時の内容になります。
 ケージ内で見つかった多数の卵が、ヨツモンカメノコハムシのものと信じていたのに、オキナワクワゾウムシのものであったという、なんともこっぱずかしいオチがついたので、記事を改めさせていただきました。なお訂正にはヨツモンカメノコハムシの飼育繁殖を手がけておられる池田様のご協力をいただいております。



 卵が産みつけられたクワの葉。ゾウムシの仲間が葉に産卵するとは知りませんでした。考えてみればゾウムシとは近縁のオトシブミの仲間は葉を巻いて産卵し、幼虫の餌場を確保してやりますが、これはその原始的な生態と言えるかもしれませんね。



 メスは折り曲げた葉を粘液でくっつけますが、その中に数個ずつ産卵したあと、自分は出てきて、さらに卵が見えないように丁寧に葉をくっつけます。



 この葉はなかなか大胆に折り曲げられていますが、産卵箇所は右上の2ヶ所で、大きく曲げられている場所もその一部だけがくっつけられています。



 先日、観察のために露出させた卵塊も無事なようです。



 得られた卵は、葉ごとプリンカップに収容しておくことにします。卵の期間がどれくらいなのかは分かりませんが、露出させた卵が卵の変化を知る道しるべになるでしょう。
 幼虫の孵化は見届けたいですが、それを育てることを考えると憂鬱です。

 プリンカップに収容した卵からは幼虫が孵化しませんでした。あるいは孵化してそのまま死去してしまった可能性もあります。本種の幼虫がオトシブミのように母親が残してくれた葉を食べて育つのであるとすれば、葉が枯れてしまっては幼虫は生命線を断たれることになってしまうのかもしれません。
 オトシブミの場合は作った葉巻き状の揺籃に1個の卵を産み、揺籃は葉から切り離されて地表に落下します。孵化した幼虫は揺籃の葉だけを食べて育ち羽化に至ります。本種の場合は複数の卵が固めて産まれるので、幼虫たちはオトシブミのような生態はとらないのでしょう。オトシブミのように揺籃が切断されるようなこともないことから、幼虫を飼育するには産卵された葉の鮮度を保つことが必要だったのかもしれません。

コメント
はじめまして。池田と申します。ヨツモンカメノコハムシを飼育してみたくて、こちらのブログにたどりつきました。もしよろしければ、どのような飼育環境で飼育されているのかを教えていただけませんでしょうか?(虫カゴの大きさ、虫が逃げないようにするための工夫、虫への水分補給の方法など)
突然で恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。
  • Ikeda
  • 2016/07/13 9:35 AM
池田様。
飼育はハムシとしては比較的容易です。
飼育容器は小さなものでよいですが、通気性を確保しましょう。できれば市販の防虫シートをはさむと、飼育虫の脱走防止にもなります。
餌はヒルガオの葉を与えています。ヒルガオは柔らかくてすぐにしおれてしまうので、ストックが難しいです。採集できる場所があれば、採ってきた葉をすぐに与えるようにします。
葉の茎の部分は水にさしておくと少しは長持ちします。週3回葉の交換を心がけています。場合によっては葉がすっかりしなびてしまっていることもありますが、餌がなくなったからといって死につながることはありません。
ヒルガオの他に落葉樹の葉を入れておくと、なぜかそれに産卵しました。葉を巻いて卵を産みつけるので、固い常緑樹の葉は向いていないかもしれません。筆者はクワの葉を一緒に入れています。これも茎の部分を水にさしておくと、1週間くらいは鮮度が保てます。

ヒルガオとクワの葉を常備することで、たくさんの卵が得られましたが、残念ながら孵化には至りませんでした。
池田様が孵化に成功した場合は、ぜひとも教えてください。そしてより優れた飼育法も合わせてご教授ください。
これからもよろしくお願いいたします。
  • 筆者
  • 2016/07/14 4:00 PM
お返事をどうもありがとうございます。ヨツモンカメノコハムシの成虫10匹ほどを10日間ほど飼育しております。ヒルガオは葉が柔らかくてすぐに食べられてしまいますね。クワの葉も一緒にいれてみて、成虫がとまってはいるのですが、まだ産卵はしておりません。いまは琉球アサガオを育てながら葉をつんで与えていますが、植物の成長よりも食べられる方が早そうで、ストックの葉がそのうちなくなってしまいそうです。琉球アサガオは、葉がしっかりしているので産卵してくれるのではないかと考えているのですが、まだ卵は確認できていませんので、このまましばらく飼育してみます。また成功しましたらお知らせいたします。どうもありがとうございました。
  • ikeda
  • 2016/08/01 10:49 AM
池田様。
お返事ありがとうございます。
ヒルガオの調達、なかなか大変ですよね。
同じカメノコハムシ亜科のジンガサハムシもやはりヒルガオを食草にしていますが、ヒルガオを切らした時にキュウリを与えたところ、それに群がりました。
せっせと食べている様子はありませんが、水分も取れますし、半月くらいはキュウリでも大丈夫そうです。

カメノコハムシの繁殖、引き続き頑張ってください。
  • 筆者
  • 2016/08/01 5:32 PM
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