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カバキコマチグモ

2016/06/29


 なんとも奇妙な名前のクモですが、カバキとは樺黄のことで、本種の黄色い色を示し、コマチグモは感じでは小町蜘蛛と書くそうです。小町とは小野小町に例えて美人のことを示したり、能楽の老女の面のことを言ったりするようですが、このクモが美人あるいは老女の面には見えないのですが。
 体長10mmそこそこのクモですが、長くて強靱そうな肢と、とても大きな大腮が目立ちます。大腮は牙状に鋭くとがり、大きな獲物でも仕留めることができそうです。逆にひじょうに小さな虫を捕獲するのには向いていないかもしれません。日本全土の草原に棲息しています。



 これはたぶんオスですね。腹部に対して頭胸部が大きいです。日本在来種らしいですが、そのいかつい風貌は外来種のようです。色も鮮やかですし。



 徘徊性のクモですが、イネ科植物等の細長い葉を利用して巣を作ります。巣は安全に脱皮するためであったり、幼虫が身を保護するためであったりするようです。メスは巣の中で卵を保護します。



 サイズ的には試験管飼育で良さそうですが、葉を巻いて巣作りする習性を飼育下で再現させるには、小さなプラケースていどのケージと、ススキなどの葉を用意してやる必要がありますね。



 たいへん長い肢、そして鋭い大腮が目立ちますね。たいへんかっこいいクモです。



 どうです? この恐ろしげな大腮。日本のクモはこんなに大きな牙を持ったものは少なく、大抵は素手で捕まえても平気です。でもこいつは咬まれたら痛そうですよね。素手でつかむのはちょっとはばかれれます。と言いつつ手に乗せて喜んでしましたけど。



 これも虫取り名人様からのいただきものなのですが、じつは筆者は今の今まで、このクモについてほとんど知識がありませんでした。名前を聞いたことがあるていどでした。入手して調べてみて、いろいろ面白い生態を有していることを知ったのですが、合わせてかなり危険な毒グモであることも知りました。世界猛毒ランキング6位の毒性を有すると、とある記事で読みました。すさまじいですね。ただ、小型のクモなので注入する毒の量が少なく、人間が命の危険にさらされることは少ないようです。
 咬まれると数日間は痛みが続き、発熱や嘔吐、ショック症状を来す場合もあるそうです。指先を咬まれても肘の辺りまで腫れ上がるそうですから、咬まれたら仕事に行けないですね。
 セアカゴケグモが危険外来生物として騒がれましたが、本種の方がさらに危険な気がします。セアカゴケグモにはこれほど発達した口器はなく、攻撃性もひじょうに低いです。毒性も本種の方が約100倍強いそうです。セアカゴケグモは特定外来生物に指定されていますが、本種はフリーです。まぁ、日本全土に広く分布していますから、駆除のしようもありませんけどね。

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