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キノカワガ

2013/12/17


 蛾という虫は、ひじょうに身近な存在にして蝶と同じ目に分類される昆虫であるにも関わらず、あまり人気がないですね。チョウは子供たちや蒐集家に大人気なのに。チョウのコレクターは、蒐集の一環としてついでに蛾も集めないのでしょうか。それって片手落ちじゃね?
 チョウは、一般に翅がたいへん大きく、胴部は小さくて目立ちません。対する蛾は太くてしっかりした胴部を有し、翅は機能性重視の高速飛行型です。翅を伏せて休んでいる蛾は、ジェット機みたいでカッコイイですよね。別項で記述したシンジュサン等のヤママユガの仲間には、例外的に蝶のような大きくて美しい翅を持つものがいますが。
 昨日、見つけたのは、これはキノカワガかその近縁種ですね。ひじょうにありふれた蛾でして、探さなくても年に何度も視界に飛び込んでくるような蛾ですが、今回のはその中でもいささか目立つ色彩だったので写真を撮りました。



 成虫で越冬する虫ですから、今頃見かけても不思議はないのですが、人家などに飛来したところで、理想的な越冬場所すなわち擬態名人の彼らがその技を発揮できる樹木なんてあてにできないだろうに。いや、うちにも樹木くらいありますよ。でもこの模様でカモフラージュ効果の上がる木はおまへん。



 蛾の仲間には、アケビコノハのように落ち葉に擬態するものや、シャクガの幼虫のように小枝に擬態するものがいますが、彼らは自らの容姿を知っていて最適な場所で休息するのでしょうか。
 キノカワガの場合、ひじょうに多種多様の樹皮模様があって、それに応じた樹皮に止まっている時の擬態効果は卓越していますが、模様の組成が鱗粉の配列である以上カメレオンのようにTPOに応じて自らを変化させるようなわけにはゆきません。己を知っていなければ適切な樹皮を選べないのですよ。
 で、写真の個体の場合、何の木が適しています? シラカバなんか案外いける気がするのですが、うちの近くにはシラカバなんぞ生えていません。シラカバにくっついていたところ、伐採され気づけば遠くまで運ばれちまっていたとか。

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