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リュウキュウツヤハナムグリ11

2016/07/10


 幼虫たちが蛹室を作り始めたのが5月中旬でした。本種の蛹室はひじょうにもろく、土をかき回してそれを探しているとしばしば壊れてしまいました。おかげで前蛹から蛹に変態するのにそれほど日数を要さないことが判りましたが、蛹になってから羽化までがずいぶん時間がかかりました。



 6月上旬に人工蛹室で最初の成虫が羽化したものの、その後はなかなか羽化が進みません。上の個体は、人工蛹室で6月末に羽化したものです。



 まだ体が完全に固まっておらず、微妙な色をしています。



 体が固まり、採餌を始めたところ。臨時に同居させているハチジョウコクワガタのメスと仲良くお食事中です。



 7月上旬になってようやく本格的な羽化が始まりました。蛹室を作ってから2ヶ月近く経っています。この長い蛹期間は正常ではありませんよね。



 依然として蛹のままの個体もいました。しかも羽化が近づいている兆候さえなく、蛹化してあまり経過していないように見えます。

 昨年6月に関東で野生化している個体を入手したのですが、それを繁殖させて冬場は温室で加温して管理しておりました。そうしたところ羽化が早まるどころか逆に1ヶ月以上蛹期間が延びてしまったというわけです。
 今年は似たような現象が、トルコ産のハナムグリ(スペキオーサ・ジュッセリーニ)でも生じています。
 甲虫類の幼虫の期間は積算温度で決定されるとはよく聞く話しです。最近はほとんど見られませんが、それを利用して冬場も高温で幼虫を管理し、春先にカブトムシを羽化させて高値で販売するというのがむかしありました。ところが、うちでは本種もスペキオーサも高温で幼虫を管理したにもかかわらず幼虫の期間は短縮されず、蛹の期間が大幅に延び、結果的に羽化の時期が遅くなるという現象が生じました。今年は5月から6月初旬にかけて気温がひじょうに低かったので、そのことが蛹期間の延長につながったのでしょうか。
 昆虫の生態は、いまだに解らないことだらけです。


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