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イオウイロハシリグモ

2016/07/13


 キシダグモ科という筆者にとっては聞き慣れない分類群には、徘徊性のものと巣網を張るものとが存在し、ハシリグモ類は前者になるそうです。その中でも比較的普通に見られる種とのことですが、色彩変異が著しく、種の同定には混乱を来すとも言われています。



 虫取り名人様からのいただきものですが、この個体はまさに硫黄色をしており、典型的な本種ですね。質感がケラっぽいと、筆者は感じました。



 みずみずしい黄色で、肢も透明感があります。この個体で体長10mmほどですから、まだ大きくなりそうです。



 頭部正面図。多数の単眼で構成されるクモの顔はひじょうに個性的です。顔の周りにぼやけて見えるのはピントのあっていない肢です。



 徘徊性のクモでも、カニグモやハエトリグモの仲間のような立体行動には向いてない感じです。縦長の試験管ではいごこち悪いでしょうか。餌を投入した時には、捕食するまで試験管を寝かせておくとよいかもです。



 触肢が細くて単純なのでメスっぽいですね。本種はメスでは体長20mm以上になるそうですが、まれに大きくならないまま成熟に至るものもいるとか。
 ダーウィンの進化論の誤解により、生物は大きけりゃ良い、大きいほど進化的と信じている人も少なくないかもですが、体が大きいことのデメリットもあります。大きな虫ほど鳥などの敵に狙われやすくなりますし、カマキリなども大物を狙います。体が小さいと身を隠すのにも有利ですし、採餌も少量で済みます。大きくならないまま性成熟に至り、子孫を残すことの繰り返しで、種の小型化が生じることも生物界では少なくありません。移動先が寒冷で餌の少ない場所だったりすると、その地域限定で小型化が進むこともあります。今いる小さな虫たちはそのようにして進化してきたのかもしれません。

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