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チブサトゲグモ

2016/07/20


 腹部が硬く大きな甲羅になり棘状の突起を持つトゲグモの仲間は、日本では珍しいクモですが、沖縄地方にはチブサトゲグモがけっこう普通に見られるそうです。腹部背面の丸い隆起がチブサの由来だそうですが、誰しも「このどこが乳房じゃあ」と突っ込みを入れたくなりますよね。命名者は反省してください。
 それはそれとして形状的にひじょうにユニークなクモです。同じコガネグモ科には、ユニークな形状の腹部を持つゴミグモがいますが、それと比べても本種の形はひじょうに特徴的です。



 基本的な形状の個体です。背中には3対の棘状突起があります。写真ではその1つが長大になっているように見えますが、よく見ると歩脚と棘が重なっているだけだということが判ります。



 別の角度から見るとこんな感じ。背中の模様が白目を向いたゾンビのようです。



 赤みの強い個体です。背中の模様は個体ごとに様々です。



 これも基本的な形状の個体ですが、棘の形がちがいます。



 腹面図。こうして見るとクモっぽいですね。大きな糸いぼの見えます。



 こちらはまたずいぶん白っぽいですよ。1〜2番目の棘がつながって突起が目立たなくなっています。



 やはり白の部分が多い個体。周縁部は白いですが、中央は黒が幅広くなってます。



 白の部分が多い個体ですが、1〜2番目の棘があまり尖らず、全体的に丸みを帯びた形状です。



 白い部分がほぼ消失した個体。頭胸部は甲羅の下に引っ込められるようになっています。



 ほぼまっ黒の個体。採集者によるとこれはひじょうに珍しい個体とのことです。



 上と同じ個体ですが、甲羅の形状も個性的ですよね。甲羅が大きく頭胸部をよく隠しています。



 擬死いわゆる死んだふりですが、甲羅の前部が急角度になっている個体では、上の黒い個体のようには頭胸部を隠せません。



 巣作りをしているところです。採集者が輸送に際して細長く切った新聞紙を入れておいてくれたのですが、それを足掛かりに希薄な巣を張っています。



 小さな容器に入れられてスペースがないこともありますが、もともと大がかりな巣網を張るクモでもなさそうです。



 とりあえず網を張って空中にぶら下がれると満足しているみたいです。餌用にダンゴムシを入れておいてくれましたが、かじられて残骸になっていました。本種同士の共食いはまったく見られませんでした。



 飼育レイアウトは、昨年飼っていたナガコガネグモのものをそのまま流用です。思い思いの場所に適当にぶら下がって仲良く暮らしてくれることでしょう。餌には小さめのレッドローチや庭に歩いているワラジムシなんかを与えようと思います。

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