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ミドリゾウリムシ

2016/08/07


 ミドリムシじゃありません。ミドリゾウリムシです。ミドリムシは、ユーグレナ藻類に属する、運動性のある藻類で、葉緑素を持つ独立栄養生物ですが、本種は、ゾウリムシの仲間がクロレラ類と共生関係を持つようになった生き物です。光合成を行なうのは、本種の体内に共生しているクロレラ類で、本種自体は捕食性の生き物です。
 メダカ等の稚魚の餌として市販されていたりします。おもしろいですね。1個の細胞で、捕食と光合成の両方の機能を持つわけです。



 肉眼ではゾウリムシとのちがいがあまりよく判りませんが、写真でズームアップしてみると、なにやら緑色っぽい虫が伺えます。



 さっそくペットボトルで培養してみましょう。ミネラルウォーターの水をそのまま飼育水に利用し、培養のための栄養素としてエビオス胃腸薬を投じます。ゾウリムシの培養法を同じです。



 数日後、ペットボトルの水をすくって顕微鏡で覗いてみました。いました。緑色がいまいち判らないですね。黒ずんで見えるのが共生しているクロレラ類でしょうか。



 光学顕微鏡による観察では、ゾウリムシとのちがいがよく判りません。やはり黒ずんで見える部分があります。



 これなんか、まったくのところゾウリムシですよね。



 ………………。



 ミドリゾウリムシもゾウリムシと同様、動きは活発で、顕微鏡を覗きながら虫が視野に飛び込んでくるのを根気よく待たねばなりません。視野を通りすぎる瞬間を撮影します。



 1度に複数の個体が得られるのはちと珍しいほど。



 培養開始から数日後のペットボトルの様子。ミドリゾウリムシが大増殖しているというよりも、混入した藻類が大発生したのでしょう。異物が混入しないように注意してペットボトルにタネ水を移してもこのありさまです。
 藻類の発生を抑えるには、ペットボトルを暗いところに置くのが効果的です。でも、ミドリゾウリムシの場合は、それ自体が光合成能力を持っているので、光を当ててやる必要があります。光を当てずに培養を続けたら、共生しているクロレラ類が減衰し、やがてただのゾウリムシになってしまうのでしょうか。
 調べてみますと、ミドリゾウリムシとゾウリムシは、同属ではあるもののちがう種類の生物で、ゾウリムシはクロレラ類を捕食しても共生はしないようです。

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