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スズムシ6

2016/08/21


 8月中旬以降、徐々にメスが羽化し始めていますが、虫取り名人様が累代飼育されているスズムシもメスが増えてきているようです。そしてひじょうに貴重なメスの色素変異個体をいただきました。色素変異はメスはめったに出ないということなので、大事に飼わなければなりません。



 色素変異のメスです。オスのそれと同じように黒色が減って少し赤みを帯びています。爬虫類や両生類に見られる黒色色素減退いわゆるハイポメラニスティックと同じ変異ですね。



 ノーマル個体との比較。左が筆者が育てたノーマルのメスです。



 では実験を行ないます。すでに入手している色素変異のオスとノーマルのメスを同居させます。劣性遺伝の図式だと、多数のノーマルとわずかな色素変異が誕生するはずです。



 今回入手したメスは、同じく色素変異のオスと同居させます。ショップで扱っているアルビノ品種(黒色色素欠乏)の場合は、アルビノ同士交配させると100%アルビノの子が生まれますが、このスズムシの場合はそう上手くはゆかないでしょうね。ノーマルの遺伝子も持っているでしょうし。考えてみれば市販のアルビノ同士からはどうしてノーマル(潜在的にアルビノ遺伝子を有するがノーマル色が発現する個体いわゆるヘテロアルビノ)がでないんでしょうね。遺伝の話しは素人には難しいです。



 虫取り名人様が昨年撮影した色素変異メスの写真です。美しいですね。

 血統の維持は、近親交配の繰り返しによる劣化と諸刃の剣です。スズムシも数代の近親交配で奇形や虚弱の個体が出現し始めます。それを防ぐには新しい血を供給する必要があるのですが、色素変異のような遺伝形質は、ノーマルとの交配によってどんどん希釈され、やがて消滅してしまいます。外部の血を入れつつ、ヘテロの中から変異を発現しているものを選別しつつ、新たな品種として固定するのは、容易なことではありません。ハイポメラニスティック・スズムシの品種誕生への道は長く険しいのです。
 むかし、インドヒラマキガイのアルビノを選別固定したことがありますが、あれはけっこう簡単でした。その後、アルビノ品種がワラワラと市販されるようになり、今ではノーマルのインドヒラマキガイ(商品名レッドラムズホーン)にお目にかかるのがひじょうに困難です。同様にブルーラムズホーン、ピンクラムズホーンといった変異型が固定されています。エビやメダカも近年ひじょうに多くの品種が作出されました。スズムシもやってやれないことはないと思いますよ。
 昆虫では、アルビノカブトムシがちょっと有名ですかね。

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