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アオミオカタニシ

2016/08/24


 先日入手したオカモノアラガイは、かなり衝撃的でした。モノアラガイの近縁種が陸生に特化するなんて。そう言えば飼育中のモノアラガイたちは、サカマキガイよりも上陸を好みます。両者とも水から上がることは少なくなく、悪くすると水に戻れなくなって乾燥死してしまうこともありますが、モノアラガイは新水を追加するなどの刺激ですぐに離水します。
 でも彼らを陸生軟体動物の起源的存在と考えると、ナメクジは良いですが大きな巻き貝を有するカタツムリの祖先が解らなくなってしまいます。陸生寄りの生活を送る巻き貝はいないものかと探してみますと、本種が見つかりました。オカタニシの仲間です。



 明るい緑色の殻を持つたいへん美しい巻き貝で、沖縄地方以南に棲息します。沖縄から遠路はるばる送ってもらったのですが、乾燥状態で輸送されたせいでしょうか、乾眠状態でした。



 オカタニシの仲間は、水棲のタニシと近縁で、同じようにフタを持っています。



 殻が緑色に見えるのは、身が詰まった部分で、殻自体は透き通った乳白色のようです。



 充分に加水したミズゴケの上に置き、スプレーで水をかけてやりました。



 湿度が上がれば目を覚ますと思われたのですが、3日経っても殻にこもったままで、そのうち変色して死ぬものが出てきました。ひじょうに飼育が難しい生き物と言われていますが、その情報は誤っていないようです。



 送り主からいただいた活動している姿です。タニシそっくりですね。



 殻の身が詰まった部分が緑色に見えるものの、殻から出た軟体部分は淡い茶色をしているようです。どうして緑色に見えるのか不思議ですね。
 まだ生きている個体が、目を覚まして活動を開始する姿をみたいものです。新しい飼育環境に慣れて来たら動き出してくれるでしょうか。
 そして動き出したら今度は餌に困ることになります。本種の食べ物は朽木や彼は、コケなどいろいろと言われていますが、正確なことはよく判っていないようです。美しい巻き貝で人気もあり、ネットオークション等にもしばしば登場するくらいなので、そのうち飼育繁殖方法が確立され、ペットトレードに乗るようになるかもしれませんね。
 南西諸島から台湾、パプアニューギニアにかけて棲息しますが、日本では石垣島のように絶滅した地域もあり、準絶滅危惧種に指定されているようです。棲息地で衰退している生物が、人工飼育下では順調に繁殖してペット化されているような例は少なくありませんが、それが成功するとは限らないので、ペット化への努力はほどほどにしていただきましょう。

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