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ミナミヌマエビ

2016/09/21


 もともと朝鮮半島や中国、台湾に棲息する川エビで、日本の中部地方以南にも分布しています。アクアショップ等で市販されているビーシュリンプ等と同じヌマエビ科カワリヌマエビ属の仲間です。カワリヌマエビ属イコール外来種という認識がありますが、厳密なことを言うと日本の河川に棲息するミナミヌマエビは、日本固有亜種で、大陸にいくつかの亜種が存在するうちの日本における亜種ということになります。なのでこれを外来種とするなら、ヒラタクワガタも外来種になってしまいます。日本のヒラタクワガタも東南アジアに基亜種を持つヒラタクワガタの亜種のひとつです。
 このことはヒラタクワガタやミナミヌマエビは日本固有の動物でありながら、もともとは外国から移入し、固有の地域亜種として定着したものということになり、それまで外来種と定義すると在来種っていったい何? ということになってしまいます。そもそも生物には人間様が定義した国境なんて関係ありませんから、外来在来の区別さえナンセンスなのかもですが。



 とあるショップで、ミナミヌマエビに関しては養殖物も天然ものもあると聞いたことがあります。日本固有のヌマエビ属と共にカワリヌマエビ属の仲間も淡水域で繁殖し淡水域で生涯を送るので、販売用のみならず一般家庭でも最もよく繁殖しているエビでしょう。筆者の経験では、水質の悪化にもヌマエビ属よりも強い気がします。



 かつて川魚に凝っていた頃、様々な水域やショップで適当に入手した川エビたちのうち、長らく生き続けたものがミナミヌマエビだ、そんなふうに思っていたものでした。
 水草を密集して植えておくと、孵化した稚エビたちが生き長らえ、自然に増えてゆきます。エビを真剣に増やそうと思うなら、エビよりも水草を維持する感覚でアクアリウムを管理するのが良いと思われます。魚は入れず、餌は与えすぎず、水換えの頻度を少なくしても水質が維持できるようにすれば、エビの繁殖は実現します。
 筆者はこれまでエビの繁殖にそれほど真剣に取り組んだことはありませんが、インドヒラマキガイの水槽に時々エビを投入することがあります。両者の愛称は良好で、小さな金魚鉢でも繁殖が見られました。ミナミヌマエビの場合は夏場の高温や冬場の無加温にもよく耐え、たいてい2年くらいは姿を見ることができますが、それ以上になると繁殖が鈍り、個体数が減り、やがていなくなります。恒久的に累代飼育を続けるには、時おり外部からの個体の供給も必要だと思われます。これは巻き貝でもスズムシでも同じことで、近親交配の繰り返しは形質の劣化を招くのでしょう。

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