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ヘルメットゲッコー

2013/12/12


 小さなランドゲッコーです。ずんぐりとした短い胴体に大きな頭がついていて、後頭部がわずかにフリルになっています。このフリルがもっと大きければ、さながら中生代の草食恐竜である角竜の仲間みたいだったところですが。頭胴長で5〜7cmていど、尻尾も長くはありません。恐竜の赤ちゃんみたいだって意見を耳にしたことがありますが、これでおとなです。



 可愛いですね。これで温厚ですばしっこくなく物おじせずハンドリングも容易なら申し分ないですね。で、その申し分ない条件をすべて満たしています。さらに丈夫で壁も登らず取り扱いが楽だとあればさらに申し分ないのですが、それも満たしています。爬虫類が苦手って人でも、これならOKでしょう。筆者の知り合いには爬虫類は絶対にダメだけど、カメは平気って言う方がけっこういますが、カメだって歴とした爬虫類ですって。カメOKなら本種はもっとOKでしょう。ジタバタもしないし。



 ある知人(女性)が、小さなカメを金魚鉢で飼っていたことがあるのだが、そのカメが今はもういなくて、空いた金魚鉢で本種を飼えるかって尋ねてきたことがあります。金魚鉢でヤモリってところがなかなかユニークで、爬虫類マニアが気づかないところを突いてるって言うか、飼えるんじゃないですか。底に厚めに砂でも敷いて、シェルターを入れてやれば、金魚鉢の中で機嫌よくしていると思いますよ。



 ランドゲッコーと言えども、けっこう木登りもします。太めの木を入れておいてやると、それにつかまって休んでいたりします。とまり木などのちょっとしたレイアウトがあればシェルターは必要ないでしょう。ない方がいつでも見れていいですしね。筆者のイメージとしては、地表を歩いているよりも木にとまっている方がしっくり来るのですが。


 ↑ 下で鼻先を舐めているところ。

 西アフリカの乾燥地帯の生き物です。当然のことながら生き虫を食します。スプレーで水を与えるとペロペロ舐めます。水入れを用意するよりも、数日おきでよいのでスプレーしてやるのがよいかもです。棲息環境のことを考えると早朝にスプレーするのがよいのでしょうが、べつにいつでもいいです。



 飼育温度は高めが良いでしょう。昼夜の温度差があった方が良いとも言われますが、筆者はあまり「こだわってません。夏場の熱帯夜ではメリハリ付けられないですし、わざわざエアコンで冷やすこともないです。



 可愛いとか飼いやすい扱いやすいとか、メリットばかり挙げるのも褒めすぎな気がするので、欠点も少々述べておきましょうか。夜行性が強く、昼間はボーッとしています。物おじせずハンドリングが容易なのは、じつはこのせいだと思います。ヒョウモントカゲモドキなどでは、夜行性でも飼育者に合わせて昼間でもよく採餌するようになりますが、本種は日中はあまり活発に採餌しません。食べているところを見ることはできるでしょうが、餌を与えるとコンスタントに飛びつくかと言うとそうは行かないです。昼間でもせっせと虫を追いかけてくれるといっそう可愛いんですが。
 欠点ついでに、本種にとってあまり見られたくない写真を。すなわち脱皮シーンです。↓


 ↑ 左の個体が脱皮中。↓頭部の旧皮が脱落した。


 基本的には茶色い色あいをしていますが、個体差もかなりあって色の濃淡が見られます。明るいグレーのリューシスティックや、パターンレスといった品種もあるそうですが、あまり見かけません。



 筆者は一時期、ヒョウモントカゲモドキの生後間もない幼体や、マツカサヤモリ、クモヤモリと同居させていましたが、まったく問題なかったです。


 ↑ 左がオス、右がメス。

 成体では雌雄の判別が付けやすい方で、ショップでもペアを求めることができます。飼育下では時折産卵するのですが、なかなか孵化に至りません。筆者が下手クソなのかもしれませんが、繁殖が容易であるとは言いがたいです。卵の期間は90日以上と長く、孵化した幼体はたいへん脆弱で刺激に弱いと聞きます。せっかく生まれたのに死んでしまったのでは悲しすぎますから、孵化した状態をそのまま維持しショックを与えないようにして管理した方がよいですね。温度は卵も幼体も高めが良いでしょう。


 ↑ ヘルメットゲッコーの卵。下はマツカサヤモリの卵(左2つ)との比較。

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