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スズムシ9

2016/10/12


 スズムシの寿命はひじょうに短いです。セミやカゲロウがはかない命の代名詞のように言われることは多くても、スズムシがそう言われることはほとんどありません。しかしながら6月上旬に孵化したスズムシたちは、10月上旬までに繁殖を終え衰退してゆきます。とくに飼育下では雌雄の出会いは頻繁なので活発に繁殖行動を繰り返したあと、急速に衰退し、自然界のものよりも短命の生涯を終えます。わずか生まれて4ヶ月ばかりの命で、地中に残された卵はそれから8ヶ月以上の長い休眠に入ります。



 9月3日。産卵を確認。ほとんどのメスが大きなお腹をしているので、これからが産卵シーズンですね。



 虫取り名人様からいただいた、色素変異のペア、色素変異オスとノーマルメスのペアにも産卵が確認できました。ただ、ケージの外から見る卵数はひじょうに少ないです。



 10月10日。お腹が大きなメス2頭を残して、あとは死に絶えました。生き残ったメスも産卵を続ける体力が残っていない感じがします。



 数日前までの残暑がウソのように気温が下がり、存命中のメスもほとんど動きません。



 オスたちは9月中にはすべて死去しており、地表には翅だけが落ちていたりします。多くのオスは死後あるいは生きているうちにメスたちに食べられたようです。交尾を終え衰弱したオスは、メスにとってのご馳走です。メスはこれで卵を育むための栄養をつけるとも言われています。



 10月までに卵の数は少しずつ増えましたが、ケースの外から見える卵は多くないです。見えないところにもたくさん産んでくれていることを期待したいです。



 これはノーマル個体ばかりのケージの様子なのですが、なぜだかマットとケージの側面の間に隙間が生じ、そこに水滴が溜まっています。それでも卵の姿がチラホラ見えます。

 スズムシをはじめ多くのコオロギの仲間が秋の虫と表現されますが、実際には夏場に活発に啼き、秋口にはかなり衰退しています。飼育下よりは成虫の寿命が長い自然界のスズムシでも、今ではその声を聞くことができません。近年は9月中は残暑が厳しく10月に入ってようやく秋らしくなるのですが、その頃にはもう彼らの声を聞くことはありません。

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